Jリーグ第5節の試合が4月3、4日に行われ、川崎フロンターレはホームの等々力陸上競技場でFC東京と対戦。FW鄭大世が2ゴールをあげ、2対1で勝利した。
写真=フリーキックで2点目を決めてサポーターにかけよる川崎FのFW鄭大世
他の写真を見る>
桜が見ごろを迎えた等々力には、ともに2勝1分1敗、勝ち点7で並ぶ両チームによる好ゲームを期待して22000人余りが詰めかけた。
多摩川を挟んだ両チームによるダービーマッチとして「多摩川クラシコ」と呼ばれる対戦は、互いに意地がぶつかり合う激しい試合となるが、今回はともにレギュラー選手をけがで欠くうえ、ACLに参戦している川崎Fは過密日程と移動の疲れが心配された。
しかし、試合後の会見で高畠勉監督が「(日本に)残った選手のコンディション調整がしっかりできた」と話したように、鄭大世が、レッドカードでACL第4メルボルン・ビクトリー戦(3月31日)に出場できなかった悔しさをはねのけるように、前半の21分に相手DFのこぼれ球を落ち着いてゴール、後半の61分には直接フリーキックを決めた。同じく帯同しなかったDF寺田周平も、FC東京のFW平山相太に競り勝ち、仕事をさせなかった。また、けがで長期離脱していたMFヴィトール・ジュニオールが後半に短時間だったが出場、明るい材料がそろい始めた。川崎Fにとっては、3月20日から続く週2回ペースの5連戦の最後となるこの試合で、今シーズン最高のパフォーマンスを見せ、昨年のナビスコ杯決勝での敗戦を知るサポーターは満足した様子だった。
川崎Fはホームで4月14日19時からのACL予選リーグ第5戦で1位の城南一和(韓国)と戦う。Jリーグのホーム試合は4月24日14時からヴィッセル神戸と対戦する。