狛江市元和泉1丁目の小田急線狛江駅北口に、同市在住の絵手紙作家小池邦夫さん(68)が手がけた葉書400枚分の高さ4m、幅3mの巨大な絵手紙が2月3日にお目見えし、矢野裕狛江市長らが出席して完成セレモニーが行われた。
写真=排気筒に作られた巨大絵手紙
この絵手紙は、「絵手紙発祥に地」を広くアピールしようと、北口ロータリーの排気筒の壁面に取り付けられたもの。
「絵手紙発祥の地—狛江」実行委員会と狛江市が午前11時から噴水前広場で行なわれた主催したセレモニーには、矢野市長、曽根嘉七同実行委員長、同実行委員会オブザーバーの小池さん、道下勇狛江市議会議長が出席。
矢野市長は「絵手紙作家の小池さんが住む狛江市は『絵手紙発祥の地』。これを狛江らしいまちづくりにいかそうと実行委員会がいろいろな活動を行っています。昨年夏に制定された絵手紙の日・2月3日を披露するために、小池さんにお願いして出来上がった作品で、親しんでもらいたい。これからも魅力的なまちづくりのためと絵手紙の普及に協力していきたい」とあいさつ。作品を描いた小池さんは「狛江に住んで35年たちました。きょうは節分の日ですが最近は家で豆をまくことが少なくなったが、心あたたまる50円の絵手紙で全国に『福』を発信してほしい。(この運動を)全国に広め、また全国から狛江に来てほしい」と述べた。
あいさつの後、会場に来た約150人の絵手紙ファンとともにカウントダウン、巨大絵手紙にかけられた布を除幕すると大きな拍手が上がった。
巨大絵手紙には、古代から唐時代に中国で死者を葬るときに使われた人形「俑(よう)」の騎馬姿の女性と、躍るような独特の文字で「絵手紙発祥の地」と「動かなければ出会えない」と描かれている。
小池さんは「最近はメールが主流となったが、手で書いたものは暖かみがある。兵馬俑の置物をモチーフに、馬は行政、絵手紙をやっているのは女性が多いのでこの絵になったが、人馬一体—行政と一緒に絵手紙をさらに普及していきたい。いま手紙は、若い人にとっては古いもののようだが、俑とともに古いものも大切にしたいという意味も込めた。絵手紙発祥の地のシンボルになればうれしい」と説明した。