川崎市多摩区西三田団地住民有志によって昨年夏に発足した「ご近所ネット“絆”(きずな)」が、1月17日・18日の両日、同団地内の集会所で初のイベントとして映画会とお茶会を催した。
写真=会の趣旨を話す「ご近所ネット”絆”のメンバー、映画上映会、お茶会(1月17日、撮影 : 高山和美)
分譲から40年を経過した同団地(1108戸)は転出入者が多い。それに加え住民の多数が都内で勤務しているため、地域の人間関係が希薄になりやすい。
そうした状況を改善しようと団地在住の女性10人が集まり、団地内での地域住民の交流・ネットワークづくりを目的に同会を発足させた。
この日のプログラムは、宮沢りえ主演の映画「父と暮らせば」の鑑賞と地域住民の交流を目的にした茶話会。両日とも事前に各戸に配られたチラシを見た25〜30人の地域住民が参加した。
映画はヒロシマで被爆し、生き残ったことに罪の意識を感じながら暮らす若い女性の姿を描いた作品。上映後に会代表の加藤都世子さんが「私も戦争を体験しました。戦争はいや、平和で人々が幸せに暮らせる世の中をつくっていきたい。今後『ご近所ネット“絆”』で地域住民の出会いの場を作り、助け合いのできる地域にしていきたい。」と挨拶し、集まった多くの住民もうなずいていた。
お茶会は小グループに分かれ、菓子を食べながらなごやかな雰囲気で始まった。参加者から「趣旨に賛同して参加した。地域にこういう会がほしかった。高齢者の助け合いの組織に発展してほしい」という声が多数あがった。
同会では今後、月に1回程度「だれもが参加しやすいイベント+お茶会」を企画しており、2回目のイベントとして2月24日午後1時から、西三田団集会所で「皮膚を引っ張って美容と健康! 体験講習会」+お茶会を予定している。
(市民記者 高山和美)