川崎フロンターレが1月21日に、ホームグランド等々力競技場の整備に役立ててと、売り上げの一部を地域貢献活動費に当てる「かわさき応援バナナ」などで集まったお金を川崎市に寄付した。
写真(川崎市提供)=目録を持つ阿部市長(左から2番目)、感謝状を持つ川崎中央青果の佐藤さん(右端)と川崎フロンターレの竹中部長(左端)、かわさきバナナを持つふろん太
寄付は、応援バナナ313,200円、同競技場内の「フロンターレ神社」のおさい銭255,412円で、合計568,612円。2009年12月に設立した「等々力陸上競技場整備基金」に積み立てられる。
市長公室で行われた贈呈式には、川崎フロンターレの竹中嘉久事業本部担当部長、天野春果マーケティンググループ長、バナナ販売に協力する佐藤義勝川崎中央青果(株)常務取締役が列席。竹中部長から阿部孝夫市長に目録が手渡された。
「かわさき応援バナナ」は、パッケージに川崎フロンターレのロゴとエンブレムをあしらったシールが張られたパック入りのバナナブランド。川崎中央青果(株)が、フロンターレとタイアップし、バナナの販売を通してフロンターレを支援するもの。同社が輸入果物会社「Dole」から仕入れたバナナを市内の量販店で1パック198円で販売、うち3円を川崎フロンターレに寄付する。等々力で試合が行われた2009年10月17日にキャンペーンを行ない販売を開始、すでに100万パック以上販売した。
フロンターレは、キャッシュバックされたお金を等々力競技場の全面改修の費用として市に寄付すると発表していた。これにあわせ、チームはこれまで市の緑化基金に寄付していたフロンターレ神社のおさい銭も、競技場整備へまわすことにした。
目録を受け取った阿部市長は、「サポーターの協力で集まった貴重なお金でありがたい」と感謝、チームスコットのふろん太君とともにバナナを食べ、もっとバナナを食べてと「川崎バナナ」のPR役を務めた。また、競技場整備について「3万人以上が入れる見やすい競技場にしたい」と話した。