第89回天皇杯全日本サッカー選手権大会の2回戦が、10月10〜12日に各地で行われた。2回戦から参戦のFC東京は、調布市西町の味の素スタジアムで地域リーグ岡山県代表を破った香川県のカマタマーレ讃岐と対戦、4対0と無失点で快勝した。
写真=(上から)10分FC東京・梶山(#10)の先制ゴール、FC東京ゴールを脅かすカマタマーレ讃岐、FC東京・ブルーノ (#4)のゴール、FC東京・赤嶺のゴール、カマタマーレ讃岐・羽中田昌監督に声を掛けるFC東京・城福浩監督(右)
FC東京は代表選出のDF長友佑都、DF徳永悠平、MF今野泰幸、FW石川直宏のほかDF茂庭照幸を怪我で欠いた。
試合は、堅さの見えるカマタマーレ讃岐に対し、FC東京が立ち上がりから自分たちのリズムで攻撃、10分にMF梶山陽平が相手
DFを振り切って先制点を決めると16分にMF鈴木達也が追加点をうばった。2点差で落ち着きを取り戻したカマタマーレはMF吉澤佑哉らがパスをつないで反撃のチャンスをうかがうが、
35分にコーナーキックから東京のDFブルーノ クアドロスに、42分にFW赤嶺真吾にヘディングゴールを決められ、4対0で前半を折り返した。
後半開き直ったカマタマーレがFC東京の攻撃を防ぎ、相手陣内に攻め込んで何度かチャンスを作るが、久々のスタメンGK塩田仁史がしっかりセーブ。FC東京
は速めにベテランのMF浅利悟らを投入して流れを変えるが、カマタマーレの堅守とフィニュッシュの精度を欠き、後半を無得点で終えた。
試合後、FC東京の城福浩監督は「恐れずボールを繋ぎフィニッシュに向かうカマタマーレには学ぶところが多かった」と相手に敬意を表し「Jリーグの最終節で奇跡を起こすための終盤の1週間。今日の試合は、そのために1週間取り組んできた総決算」と評価した。
FC東京は11月3日にナビスコカップ決勝戦に出場のため、3回戦は11月11日のナイターに変更、長崎県立総合運動公園陸上競技場で19時からJ2ザスパ草津と対戦する。