音楽活動を通して心のケアーと交流をモットーに活躍する川崎市多摩区枡形のソプラノ歌手・小川聖子(せつこ)さんとピアニスト・河野順さんのデュオ「J&S陽(ひ)だまりコンサート」(J&S陽だまりコンサート事務局主催、音楽ボランティアネットワーク共催)が、9月15日に多摩市民館で結成10周年記念のコンサートを開催。十八番の童謡だけでなく慰問コンサートで知り合った友人による激震体験の特別講演も催す。
写真=多摩区役所でアトリウムで歌うJ&S陽(ひ)だまりコンサートの2人
童謡を中心に日本の歌を得意とする「J&S陽だまりコンサート」は、結成以来、毎年1回大ホールでコンサートを催すほか、市内の各イベント会場でのコンサートのほか福祉施設の慰問活動も行っている。2004年の中越地震時には、被災現場の人を慰めたいと社会福祉協会を通して「音楽ボランティア」を申し出、翌2005年春に長岡市で初の被災地慰問が実現した。以来、長岡市43カ所、2007年の能登半島沖地震の被災地19カ所、同年の中越沖地震被災地51カ所で慰問コンサートを行ってきた。
10回目の節目となる今回のコンサートでは、通常の童謡の演奏に加え、長岡市の慰問で知り合い自らも石川県輪島市で被災し地域復興活動を行っている大倉好子さんを招き、特別講演「震度6強 激甚災害、被災とその後の支援活動を語る」を催す。
コンサートは約2時間で、滝廉太郎の「荒城の月」「納涼」「秋の月」などのほか、
来年デビュー80年を迎える土岐善麿作詞、中山晋平作曲による多摩川を紹介した隠れた名曲「桜の多摩川」も披露する。
コンサートは午後2時からで1時30分に会場する。入場は無料。会場ロビーでは、これまでの慰問活動を報告する写真も展示、慰問活動のための資金援助のカンパ箱も設置して来場者に協力を呼びかける。
同コンサートは、多摩区、稲田多摩川観光協会のほか趣旨に賛同して多摩消防署と輪島市観光協会が後援、先着100人に輪島塗の箸をプレゼントする。
問い合わせは電話044(922)5855 J&S陽だまりコンサート事務局。活動の様子のHPはこちら>