多摩川ナシ・ブドウ品評会:川崎特産の秋の味を審査、「天候不順でも例年通りの出来」

090904hinpyokai01 「秋の味」の出来ばえを競う「川崎市ナシ・ブドウ品評会」(川崎市・市園芸協会主催)が9月4日午前10時から多摩区菅仙谷の川崎市農業技術支援センター(アグリパーク)で催され、神奈川県知事賞には多摩区中野島の吉澤明さんのあきづきが選ばれた。夏の日照不足などナシやブドウの栽培には厳しい天候が続いたが、農家の努力もあって味、大きさとも例年と変わらないという。

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写真=ずらりと並んだナシの出来をみる審査員

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品評会は、農家の栽培技術の向上と、消費者の関心を高めるため、毎年開いている秋の恒例行事。
ことしの品評会には、ナシ部門に多摩区を中心に麻生区、宮前区、高津区などから代表格の豊水に加え菊水、長十郎、二十世紀、あきづき、秀玉、秀玉、清玉、新星の8種110点、ブドウ部門には、巨峰、藤稔、スチューベンの3種6点が出品された。
開花期に低温と夏の日照不足などの影響が心配されたが、出品点数が昨年より多少減ったものの、各農家の自信作とあって玉の大きさ、色などいずれも例年通りで、主催者をほっとさせた。
神奈川県農業技術センター横浜川崎地区事務所所長や川崎市農業技術支援センターの職員など6人の審査員が、ひとつずつ手にとって大きさ、果形、重さ、光沢、糖度、粒ぞろい、果肉の質などをチェックし入賞や「市長賞」などの特別賞を選んだ。
主催者では「川崎北部はナシの産地として長年高い評価を得ている。天候に恵まれなくてもこれだけの品質が保てるのは、県でもトップクラスの栽培技術を備えていることの表れ」と話している。
出品されたナシとブドウは午後に一般公開された後、市民に即売され、訪れた人たちが次々と買い求めていた。