日本近代化の幕開けとなった横浜港が2009年6月に開港150周年を迎えるのにちなみ、川崎市市民ミュージアムが「幕末・明治期の川崎とニッポン」展を6月7日まで開催、関連事業のバスツアーなどの参加者を募集している。
絵(川崎市市民ミュージア提供)=(上から)瓦版「蒸気船之図」 嘉永7年(1854) 川崎市市民ミュージアム蔵、亜墨利加人人物図 江戸時代末期 川崎市市民ミュージアム蔵(川崎の人が初めて見た異国人です)
同館によると、鎖国していた江戸時代末期、日米修好通称条約を初め安政5ヶ国条約により開港された横浜市と隣接する川崎市は、開港当時の外国人居留地の上水道に二ヶ領用水が使われたり、生糸の生産が盛んになるなどつながりが深かったという。
同展では、ペリー来航、横浜開港と川崎、交通の近代化、ジャーナリズムの近代化、
幕末・明治期のフォトグラフィーのコーナーに分けて瓦版や文書などの資料で、開港当時の歴史や川崎市との関わりなどを展示している。このほか、同館で収蔵する幕末から明治初期の漫画や写真も併せて展示する。
5月10日午後2時から漫画研究家の清水勲・帝京平成大学教授による「近代漫画と風刺ジャーナリズム」の記念講演が開かれるほか、5月16日、31日、6月7日の午後2時から学芸員による展示解説も行われる。
このほか、関連事業として、5月30日午前8時〜午後5時「開国の地、久里浜と横浜を訪ねる」開港バスツアーも催される。定員40人で参加費3,000円。申し込みは往復葉書(1人1枚)に、住所・氏名・電話番号を明記し、〒211-0052 川崎市中原区等々力1-2 川崎市市民ミュージアム「開港バスツアー」あてに送付する。締め切りは5月16日(消印有効)。応募多数の場合は抽選となる。
同展の入場は一般600円、学生・65歳以上400円、小・中学生無料。開館時間は午前9時30分〜午後5時(入館は4時30分まで)。
問い合わせは電話044(754)4500川崎市市民ミュージアム(HPはこちら>)。