川崎市多摩区役所で第16回アトリウムコンサート : 東京交響楽団首席チェリストがクラシックや日本の曲を演奏

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市民記者  東川まさお

川崎市多摩区総合庁舎1階アトリウムで3月18日の昼休み、「たまアトリウムコンサート」が開かれ、さくらの開花を直前にチェロの音色を楽しんだ。

たまアトリウムコンサートは、2006年10月から「『音楽のまち・かわさき』多摩区実行委員会」が主に多摩区に住むプロ、セミプロの音楽家を招いて隔月にランチタイムに開催している。
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16回目の今回は、東京交響樂団首席チェロ奏者 ベアンテ ボーマンさんが、「チェロのための21の練習曲第8番よりアダージョ カンタービレ(J.L. デュポール)」、「無伴奏チェロ組曲第6番よりサラバンド、ガボットⅠ and Ⅱ(J.S. バッハ)」及び「日本の歌 - さくらさくら、子守歌、箱根八里(マイナルディー編曲)」を解説と共に演奏した。 その後、アンコール曲にも応じた。 演奏時間はわずか30分のランチタイムコンサートであったが、演奏者と聴衆が一体となってチェロの重厚な音色に心より満足した。特に、日本の歌ではチェロで、琴や太鼓の音色を出す工夫もされており一層親しみと懐かしさを感じた。
2008年7月に実施した11回目のコンサート「夫婦 de クラリネットデュオ」が好評で、もう一度「東京交響楽団」奏者の演奏が聴きたいとの声が多く寄せられ実現。観客は約150人、客席の大半を埋めたシニア世代に混じり若い親子連れの姿も見られた。
ボーマンさんは、スウェーデン ファルン市の生まれ、1980年に来日以来ことしで29年目となり、日本語は堪能で日本通、神学博士、全日本山岳写真協会会員でもある。同氏は、川崎市が以前の工場地帯のイメージから名実共に「音楽のまち・かわさき」となるよう今後に大きな期待を寄せている。
次回は、5月20日で、以降も奇数月の第3水曜日に開催予定である。