川崎市麻生市民館でかるたとり会「かわさきかるた」でふるさとを学ぶ

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川崎市麻生区の麻生市民館市民ギャラリーで1月7日に「『麻生のむかしはなし』と『かわさきかるたをたのしむ会』」が催され、約40人が「寺の名が 柿にも残る 禅寺丸」など地域の歴史が読み込まれたかるた取りに興じた。

写真=(上から)かるたとり、会場風景、真剣なまなざしの子どもたち

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かわさきかるたは、市制80周年を記念して2004年度に制作された郷土かるた。 読み札は、川崎の歴史・風土を題材に一般公募した作品から44点選ばれ、 絵札は川崎美術協会に所属する市内の美術家が作成し、各区役所の売店などで販売している。
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今回の催しは、「かわさきかるた」の普及を目的に麻生図書館と「川崎の図書館ともの会」(堀川万記子代表)が催したもの。同図書館では、2年前から幼児に本を読み聞かせる新年最初のお話会の会をかるたとりに変更して市民館和室で行っていたが、より多くの市民に「かわさきかるた」を知ってもらおうと、今回初めて市民ギャラリーで開催した。
会場には麻生区を題材にした同かるたの4枚の札とお正月や麻生区についての本、ミリオンセラー絵本とリストなどを展示、タコや羽子板なども飾り、鈴木隆麻生図書館長が紋付き袴姿で札取りの審判を務めるなど正月の雰囲気を演出。麻生区の移り変わりがよく分かるようにと1947年、百合丘団地ができた1961年、多摩線開通から数年たった1978年の新百合ヶ丘周辺の航空写真を展示した。
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かるたとりは、床にカーペットを敷き、午前11時と午後1時30分の2回催された。字を覚えたばかりの幼児も楽しめるようにと幼児と小学生に分かれ、かるたになじむためともの会会員も混じって練習。本番では、子どもたちは1枚でも多くとろうと床に並べられた札を真剣090107karuta3
なまなざしで見つめ、大半の札を全部終わらないうちに取り、うれしそうに札を高く掲げていた(写真左)。このほか、ともの会の堀川代表が麻生区下麻生の伝わる「かっぱのわび証文」を語って聞かせた(写真右)
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3学期に川崎の歴史を勉強するので予習も兼ねて参加した内堀哲志君(3年生)は「かわさきかるたははじめてだっだけど、14枚もとれてよかった」とにっこり。主催者は、子どもたちに参加賞として大師すごろくを手渡し、取り札が一番少なかった子どもに川崎について勉強してと「かわさきかるた」をプレゼントした。かるたの後は、鈴木館長自らこどもたちにメンコの遊び方を伝授(写真左)、参加者はお正月気分を味わっていた。