2008年のJリーグを締めくくる「2008Jリーグアウォーズ」(年間表彰式)が12月22日に東京都文京区の東京ドームシティで開かれ、川崎のMF中村憲剛選手が3年連続でベストイレブンに選出された。注目の最優秀選手賞(MVP)は、21ゴールで得点王、ベスト・イレブンにも選出の鹿島アントラーズのFWマルキーニョス選手が選ばれ個人で3冠、新人賞にはベストイレブンにも選出の名古屋グランパスのMF小川佳純選手が2冠に輝いた。
写真(撮影:山本真人ほか)=ベストイレブン、北島選手から記念品を受け取る川崎の中村憲剛(4番目の写真)、ベストイレブン表彰の全景(5番目)、MVPのマルキーニョス、表彰代で談笑する中村(5番目)
アウォーズには、リーグ優勝した鹿島の全選手、J1各クラブ代表とJ2で優勝したサンフレチェ広島などの選手らが出席。川崎フロン
ターレからは、優秀選手に選ばれた中村のほかGK川島永嗣、FW鄭
大世の3選手(写真左)が、FC東京からは優秀新人賞にも選出されたDF長友佑人、FW赤嶺真吾選手など(写真右)がタキシード姿で舞台から登場、自席についた。ことしは会場が横浜アリーナからJCBホールに変更、客席が半分以下となったため、各チームからのサポーターは、バルコニー形式の2、3階席に座り、遠くから見守る形となった。
表彰式は、鬼武健二Jリーグチェアマン、犬飼基昭日本サッカー協会会長、高円宮妃殿下のほか、水泳の北島康介選手と柔道の谷本歩実選手の北京オリンピック金メダリストなどがプレゼンテーターを務め、年間優勝チーム表彰、功労賞、フェアプレイ個人賞、ベストイレブン、最優秀選手賞などの発表と贈呈式が行われた。
優秀選手の中から選ばれるベストイレブンにはGK楢崎正剛(名古屋グランパス、4回目)、DF岩政大樹(鹿島、2回目)、DF内田篤人(鹿島、初)、DF田中マルクス闘莉王 (浦和レッズ、5回目)、DF中澤佑二(横浜F・マリノス、5回目)、DF山口智(ガンバ大阪、3回
目)、MF中村憲剛(川崎、3)、MF小川佳純(名古屋、初)、MF遠藤泰保(ガンバ大阪、6)、FWマルキーニョス(鹿島、初)、FW柳沢敦(京都サンガFC、3)の11人が選出され、晴れやかな表情で北島選手から盾を受け取った。
このほか、フェアプレー賞には清水エスパルス、ガンバ大阪、ベガルタ仙台、フェアプレー個人賞には、ジュビロ磐田のGK川口能活選手が、最優秀監督賞には、2年連続優勝に導いた鹿島のオズワルド オリヴェイラ監督が選出された。
また、秋田豊、奈良橋晃、黒崎久志志、山口素弘の4人に功労選手賞が贈られた。
川崎から唯一のベストイレブンになった中村選手は「みんなのお陰で3年連続選ばれうれしい。ことしはゴタゴタがあったが、自分たちでひとつになって2位になれた。優勝はできなかったが、(優勝に向け臨んだ)最後の3試合とを継続していきたい。個人的には(代表選出で)休みもなかったがケガもなくつつがなく過ごせたことが自自信になった」とことし1年を振り返って来季への思いを語った。