まちの活性化の起爆剤にと女子大生と商店会のコラボレーションで開発した地域限定のスイーツとパンが、10月18日と19日に小田急線読売ランド前駅の特設会場で販売され、両日とも短時間で完売、予想を上回る人気に関係者を驚かせた。
写真=読売ランド前駅の駅前の販売風景(10月19日)
商品は、地元の西生田商盛会に加盟する4件で製造された和菓子2、洋菓子3、調理パン2の計7種類。駅前を魅力あるまちにしようと活動を行っている「読売ランド前駅周辺まちづくりプロジェクト」が、同会に所属する日本女子大生田キャンパスの学園祭にあわせ2006年から行っている催しで、毎年楽しみにしている客もいる。
両日とも商品開発にかかわった女子大生が、駅前店舗の空きスペースに、自分たちでハロウィンをイメージしたかぼちゃ、リスのぬいぐるみ、カキなど季節感あふれるディスプレーを施した売り場を作り販売。初日の18日は、予定していた午前11時の販売時間前に客が並び始め、1時間あまりで用意した285点を完売、なかにはわずか10分ほどで売りきれとなる商品もあったという。このため翌19日は、1人に販売する個数を制限、それでも2時間あまりですべてを売り切るほどの人気で、購入できなかった客を残念がらせた。
ことしは、学園祭が行われている学内の憩いスペース「桜楓サロン」でも初めて1日あたり220個を販売。事前PRの不足で売れ行きが心配されたが、心配は関係者の杞憂に終わり、2日間とも夕方までに完売した。販売個数は2カ所で約1000個、昨年の約3倍近い数で、プロジェクト関係者を喜ばせた。
川崎市では、地域の大学と連携した事業やインターシップ事業を展開しているが、商品開発まで至ったケースは、このランド駅前プロジェクトだけ。日本女子大のシンボルのひとつ桜をイメージして2007年にドイツ菓子店が製造した「ミス・チェリー」は、2008かわさき名産品に指定されるなど、常時販売する商品も出現、今後の活動が期待されている。
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