川崎市宮前区の北部市場で宮前区民祭:22万5千人がイベントや買い物楽しむ

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「小さな手大きな手
みんなで築く宮前区」を合い言葉に川崎市宮前区水沢の川崎市中央卸売市場北部市場で10月19日、宮前区民祭が催され、昨年より5千人多い約22万5千人(主催者発表)の人でにぎわった。

写真=パレードにはみこしも登場、祭ムードを盛り上げた

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広い会場には107にのぼるテントが並び、出展や展示を行ったほか、北部市場まつりとして水産棟でマグロの解体ショーに加え、水産物や野菜などの販売も行われ、買い物客で混雑した。青果棟前の道路ではみこしや太鼓、踊りなど24団体のパレードなどが行われ、祭を盛り上げた。宮前区観光協会が宮前の銘菓を作ろうと区民にアンケート調査を実施、午前と午後の2回、ケーキや甘納豆を配ったが、希望者が殺到、いずれも10分ほどでなくなった。
宮前区の魅力を再発見してもらおうと、NHKの紅白歌合戦などの特殊舞台装置を手がけている地元企業が、舞台で使った馬や装甲車、獅子頭などを展示、子どもたちは馬にまたがったり(写真左上)、装甲車の屋根に上がったりして喜んでいた。
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中国・四川省、岩手・宮城内陸地震、新潟県中越沖地震などの被災地復興支援をかかげたチャリティーショーには区内のアマチュアの音楽グループに加え、地域のプロ歌手などが出演、舞台から支援を呼びかけた(写真右上)
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水産棟前の広場では、太鼓ゾーンで区内などの太鼓グループ7団体が演奏、秋空に元気の良い音を響かせていた。宮前消防署と消防団は消火器の放水体験やはしご車、救急車の展示と試乗、新潟県中越沖地震などの被災状況を紹介した写真展示などを行った。関心を集めたのが、煙体験。「火災の時の煙の恐ろしさを実際に知ってもらおう」と無害の煙が充満した長さ数メートルのテントに入って反対側から脱出するという体験に親子など1000人以上が次々と挑戦したが、参加者たちは「前が全然見えなくてこわかった」などと話していた(写真左下)
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昼過ぎには阿部孝夫市長もかけつけ、音楽のまちの「ミュートン」、選挙啓発の「イックン」、カッパークの「カッチャン」の川崎市と宮前区のキャラクターとともにステージに上がり、「宮前区はボランティア活動が盛んなところで、市民と行政が一緒になっていいまちづくりを進めていきたい。きょう一日、祭を楽しんで明日からの活力にして」とあいさつした(写真右下)。祭では、川崎の「ふろん太」も加わって、会場の各所で愛敬を振りまき、子どもたちの人気を集めていた。
同時に開かれた北部市場まつりでは、水産棟などで水産物や野菜、果物などを販売したが、市価より大幅に安いとあって買い物を目当てに訪れる人も多く、昼過ぎにはほとんどが完売。大きな荷物を手に家路を急ぐ人の姿もめだった。