川崎市多摩区の日本女子大生と読売ランド前の商店がコラボでお菓子開発:大学祭に合わせ限定販売

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川崎市多摩区の小田急線読売ランド駅前で、10月18日と19日に同駅最寄りの日本女子大学西生田キャンパスの学園祭「日女(ひめの)祭」にちなみ、同女子大生と近くの店が共同で企画・開発した地域ブランドの菓子とパンを限定販売する。

写真右は女子大生が企画・開発した菓子とパン(日本女子大人間社会学部提供)

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この催しは、地域住民や商店有志、日本女子大教授などで構成する「読売ランド駅前周辺まちづくりプロジェクト」(井上十三男代表)が主催するもので今回が3回目。同プロジェクトは、駅前を活性化して楽しく、住みやすい街にすることを目的に2006年7月に発足。できることから始めようと、商店会とのコラボレーションで女子大生オリジナルブランドの企画・開発と販売を手がけており、出来た商品は、毎年人気を集めている。昨年開発したドイツ菓子「ミスチェリー」は、期間限定ではなく学園祭後も販売され、川崎市の名産品にも指定されるなど大きな反響をよんだ。
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同プロジェクトは、10月末にホームページを開設する予定で、それに先がけて卒業生のウェブデザイナーが描いたイラストをあしらったオリジナルブランドの紹介ページ(こちら )がさきごろ完成した(写真左上は菓子とパンの試食会)
ことしは、パン屋「リトルマーメード」、ドイツ菓子「なかがめ」、和菓子「太平屋」、洋菓子「モンタナ」の4店が7つの商品を製造し、読売ランド駅前の特設会場で午前11時から商品開発を手がけた大学生らが販売する。
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出来た商品は、リトルマーメードがスパイシーチキンと野菜が入ったひよこ型のサンドイッチ「ピヨサンド」(写真右上)とミートボールが入った調理パン「ミートボールランド」。
なかがめが、バタークッキーにフランボワーズクリームをはさんだ「木いちご物語」(写真左中)
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太平屋が、柿の形の煉りきりを寒天で包んだ「柿実」(写真右中)、同大のシンボルのサクラとカエデをあしらった和菓子「姫野」(写真左中)
モンタナが4種類の木の実入りの「キャラメルナッツタルト」(写真右下)とチーズとカスタードクリームの中に洋酒で煮たサクランボが入っている「チェリーのニューヨークチーズタルト」。いずれも150円から250円という求めやすい価格で販売される。
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これらの商品は、人間社会学部1年から3年の15人の学生がグループに分かれて夏休み前の7月にアイデアを出して検討、店側と2、3回相談をして、9月半ばに試作品が完成した。9月末に学生だけでなく同プロジェクトのメンバーも加わって試食会を開き販売する商品が決まった。その後も包装や展示方法などについて話し合い、販売にこぎつけた。
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今回は1年生の参加が多く、商品開発にかかわるのが初めてで、なかなかアイデアが浮かばず、食材の組み合わせを話し合っているうちに企画ができあがったグループや、企画はすぐ決まったものの調理器具専門店をまわるなどアイデアを煮詰めるのに時間がかかったグループなどさまざま。
学生たちは「お菓子作りが好きで軽い気持ちで参加したが、思ったよりもたいへんだった。試作品ができたときはすごくうれしかった」「お店の人が私たちの意見を真剣に聴いてくれて感激しました」「彩りや食感など細かいところまで気をつかうプロの考え方の一端に触れていい経験になりました」などと、貴重な体験を喜んでいる。
ことしは、プロジェクトの2年間の活動が大学や卒業生に認められ、学内にある「桜楓サロン」でも販売することになった。
プロジェクトの立ち上げから関わり、ことしは学生と店や先生などとの調整役を担当した飯田香代子さん(3年)は「商品の企画とは違い、手順や段取りなど難しいこともあったが、大学の授業では学べない、社会に出たときに役に立つ経験ができた。学内の販売で、駅前の店と学生を結びつけるきっかけになれば駅前の活性化につながる」と笑顔で話していた。