川崎市の多摩川宿河原堰で初のいかだ下り:廃材利用した21艇が完走

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川崎市多摩区の宿河原堰下流で9月28日、初の「かわさき多摩川博2008 エコ★カップいかだ下り」が開かれ、見物人など約500人(主催者発表)が参加、ペットボトルやダンボール、畳の芯など廃材で作ったユニークないかだ21艇で多摩川を下った。

写真=エコカップ大賞を受賞した「恐竜の枕」号、ダンボールのいかだ

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いかだ下りは、多摩川の魅力を多くの人に知ってもらうとともに川の安全についても考えてもらうことを目的に、NPO法人多摩川エコミュージアムと川崎市が主催し、多摩川に関連する市民大体などの会員ら20人で構成する「かわさき多摩川博2008 エコカップ★いかだ下り事項委員会」(松井隆一会長)が実施した。
午前10時に地元宿河原の太鼓グループの演奏でオープニング、選手宣誓などの開会式を行った後、スタート地点の宿河原堰下流から約900m先の県立多摩高校裏の河川敷のゴールをめざし、10時20分から1艇ずつ川を下った。競技はスタート前に出場艇のプロフィールを紹介、宿河原の太鼓団体が出走時に太鼓でおくり出し、岸辺には応援団が声援をあげるなど温かいムード。
参加したのは、市内7区からの21艇と都内からエキシビジョン1艇で、狛江市のいかだレースに参加したいかだも2艇出場した。今回は初めての開催のため、エキシビジョンを除いていずれも実行委員のつてなどで参加を呼びかけ集まったチームで、川に浮かべたとたんひっくり返り、ダンボールのいかだが壊れた1チームを除き、21チームが完走。いかだは、ダンボール、畳の芯にベニヤ板を張ったもの、古タイヤとさまざま。人気のアニメ「崖の上のポニョ」やアラジンの魔法のランプ、ゲゲゲの鬼太郎などのコスチュームや、煙を出す仕掛けをいかだもあった。
タイムは競わなかったが、一番早かったのは、狛江のいかだレースで毎年優秀な成績を上げている宮前区のカンティプール号の7分、一番遅いチームでも15分未満と、どのいかだも流れにうまく乗り、平均タイムは11分代と主催者の予想タイムを上回った。
NPO法人多摩川エコミュージアム、多摩川エコミュージアムなどの役員5人の審査の結果、とどろき水辺の学校で活躍している子どもたちのチーム「恐竜の枕」号が総合1位のエコカップ大賞に輝いた。