川崎市多摩区登戸の小田急線南側で7月19日、10回目の「民家園通り商店会 夏祭り」が行われ、この日から夏休みになった子どもや親子連れなど約2万7千人がストリートライブや買い物を楽しんでいた。
写真=商店街のメイン通りで行われた(上から)ミニライブ、民謡流し、音楽パレード、大踏切前の太鼓演奏
ことしは「商店街が、お祭りひろば」をテーマに、民家園通り商店会(春名康次会長、会員数65店舗)と登戸南町会(清宮明会長、1460所帯)が主催、川崎市、川崎市商工会議所、川崎信用金庫登戸支店、専修大学、稲田・多摩川観光協会、かわさきFMの後援で開催された。
まつりは、川信登戸支店前からみずほ銀行向ヶ丘支店までの約400mほどの道路を午後4時30分からの午後9時まで歩行者天国にして行われ、専修大学吹奏楽研究会による
音楽パレードを皮切りに開始、続いて多摩区文化協会メンバー約80人がそろいのゆかたで多摩川音頭を踊って練り歩いた。小田急線向ヶ丘駅すぐ東側の通称「大踏切」前路上では、長尾こども太鼓など5団体が太鼓やロックソーランなど披露、カラオケ店前の路上では5団体が打楽器、ポップス、ジャズ、童謡のミニライブが行われ、聴衆から大きな拍手が寄せられた。商店街のメイン通りでは、地元商店が飲み物や焼きそば、焼き鳥、ジャガバターなどを縁日の雰囲気で販売、浴衣姿の子どもや親子連れが道路に座り込み、食べ物を味わっていた。商店会では地元選出の議員らの呼びかけでエコ活動のPRをと、昨年から生ビールをデポジット方式のリユースのプラスチックカップで販売する店もあり会場で回収、抽選商品にもマイバックをプレゼントした。
小田急線の南側の道路では、市民団体「のぼりとゆうえん隊」が地域の約110店舗のロゴを集め、まつりに来た人に色を塗って看板を描いてもらう「まちのカンバンをデザインしよう」が行われた。会場では親子連れがロゴに色をぬったり、字の回りに絵を描いていた。出来上がった作品は9月中旬にのぼりと・向ヶ丘周辺地域で展示する。
このほか近くのボクシングジムもまつりに参加、プロボクサーがグローブを付けた子どもパンチを受けたり、模範試合を行った。また、こども広場入り口では北京オリンピックのサッカー日本代表に選ばれた川崎の谷口博之選手への応援メッセージを集めるコーナーもあり、子どもたちが日章旗に熱心に書き込みを行っていた。
商店会と地域の活性化のため催されるこのまつりは、年々イベントの内容も充実し昨年は過去最高の約1万7千人が訪れた。主催者側ではことし2万人の人出を目標に事前告知やお買い物券の配布に努めていたが、午後7時過ぎには、メインの通りがラッシュアワーの電車内並の混雑で、昨年より1万人以上も多い人出ににっこり、周辺の飲食店も賑わいを見せていた。