川崎市多摩区の多摩川河川敷で水防・救助訓練 : 梅雨を前に 浸水や崖崩れの備え

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本格的な雨のシーズンを前に5月30日、川崎市多摩区登戸の多摩川右岸河川敷内にある稲田多摩川公園で多摩消防署、多摩区消防団、多摩区建設センター職員など約200人が参加して水防・水難救助訓練が行われ、災害時の相互協力体制を確認しあった。

写真=水道橋から降下する多摩消防署救助隊、崖崩れ防止のシート張り工法を行う消防団員ら、川に取り残された人を救う救出訓練、ホースを36本をつないで放水

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多摩消防署では、毎年この時期土のう積みなどの水難訓練を行っているが、ことしは、災害時に消防関連機関の相互協力体制をより強めようと、山口高広署長の発案で初めて消防指揮本部の設置運用訓練を実施。この日はあいにくの雨だったが訓練前半では、台風接近による豪雨で次々と災害が発生という想定で、指揮本部が各部隊に指示を出したうえ消防団への連携調整も行ない、署員と建設センターの指導で消防団員が(1)ビルの地下室への浸水対応(2)傾斜地にシート張って崖崩れを防ぐ(3)土のうを積みで堤防の崩壊防止の訓練を行った。
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後半は、多摩署の救助隊と救急隊員、消防団員に分かれ、それぞれの訓練。署員による救出訓練では、増水した川に取り残されたという想定で、救助隊員が多摩水道橋からロープを伝って川に降り、救助艇に乗せて救出、岸辺で待ち受ける救急隊員が救急車まで搬送。訓練に見守った皆川敏明区長らは、実践さながらきびきび動く隊員らの姿に「迫力があるね」と関心を示していた。
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消防団の訓練は、管内の稲田・生田の各分団のホースを36本をつなぎ合わせ、多摩川から吸い上げた水を放水する遠距離送水訓練。今回は、水圧が下がらないよう、初めて途中に可搬ポンプ6台を使用した。給水先の多摩川から720m先の筒先まで水が到達するには数分以上の時間がかかったが、通常の消火活動と同様に勢いよく放水、参加した団員らをホッとさせた。松沢忠志多摩消防団長は「可搬ポンプを使った長距離放水は初めての訓練だったが、圧力が落ちなくて大成功だった。地震などの大災害時は、自然放水に頼ることになるので、きょうの訓練を生かしたい」と話していた。