川崎市内の市立小・中学校で4月7日、一斉に入学式が行われた。川崎市の最北西部のニュータウンに4月1日、市内初の小中併設校として開講したはるひ野小中学校(本間俊小学部校長・渡邊直樹中学部校長)では、真新しいランドセルやカバンを持ち両親などに付き添われた小学生と中学生の新1年生が同校の門をくぐりを初の入学式を迎えた。
入学式は、この日初めての始業式の後、在校生や保護者が参列し午前10時から小アリーナで小・中学校合同で行われた。
上級生から胸に赤い花をつけてもらった新1年生は緊張した表情で担任に伴われてアリーナに入場、待ち受ける大勢の在校生や保護者にちょっと驚く子もいたが、いすに座る両親を見つけて笑顔をとりもどし着席。小学部の本間俊校長が「校舎と教育目標を共有する川崎市で初めて学校です。校章の赤いSは明るく元気で活発な小学生を表しています。ここにいるお兄さんお姉さん先生方と一緒にがんばり、元気にあいさつをしましょう。青のSは中学生の冷静・沈着さの意味が込められ、一緒に新しい学校の歴史をつくっていってもらいたい」と各新一年生にむけてあいさつ。続いて担任教師から名前を呼ばれ、立ち上がって元気に返事をしていた。校歌がまだ決まっていないため、在校生の小学生と中学生がそれぞれ歓迎の歌を披露した。
各教室に戻った新小学1年生は、担任の先生から学用品や教科書の説明を受けが、どの教室も子どもの横にはお母さんが座り教材などを親子で確認、通路も兼ねたオープンスペースではビデオやカメラを持ちわが子の初の学校生活を見守るお父さんの姿が目立っていた。
同校の新1年生は小学生が116人で4クラス、中学生が57人で2クラス。栗木台小学校、白鳥中学校から分かれ、はるひ野、黒川、南黒川の子どもたちが通っている。児童・生徒数は、小学生は1年116人4学級、2年91人3学級、3年79人2学級、4年84人、5年56人2学級、6年55人2学級のほかサポートセンター学級で合計484人16学級、中学生は1年57人2学級、2年32人1学級、3年27人1学級で合計116人4学級。教職員は、小学校が25人、中学校が15人だが小学校・中学校の各教師に兼務の辞令が出ており、協力して専科教育や部活の指導にあたるという。
小学校は学区のほとんどの子どもが新しい学校に通いはじめたが、中学生は新1年生以外はどちらの学校を選ぶのも自由。部活を続けたい、入学した学校で卒業したいなどの理由で白鳥中に残る生徒もいて、少人数。逆に、標準服が内という理由ではるひ野を選んだ生徒もいる。