川崎市多摩区の明治大学で旧陸軍登戸研究所の見学会:展示資料館建設に向け、明治大学が講演会も開催

川崎市多摩区東三田の明治大学生田キャンパスで、同大に現存する戦争遺跡「旧日本陸軍登戸研究所」の見学会と講演会が3月15日に開かれる。

登戸研究所は、旧陸軍の極秘研究機関で、第二次世界大戦時に細菌兵器や偽札づくり、風船爆弾の研究・実験、製造などが行われた施設。明治大学は1951年にこの場所に生田校舎を建設、キャンパス内には、いまも登戸研究所時代に使われていた鉄筋コンクリート作りの建物、陸軍のマークの入った消火栓や動物実験に使った動物のための慰霊碑、偽札作りに使われたとされる木造建築などが残っている。
文化庁では、2005年に日本各地に登戸研究所など日本各地に残る「戦争遺跡」のうち調査が必要とされる50件を選出、2008年度中には国の史跡に指定して保存するものを発表する予定で、同研究所は保存の指定となる可能性が高いと見られている。
こうした動きに対し、同大学では、コンクリート作りの建物を残して「(仮称)明治大学登戸研究所展示資料館」を開設する準備を進めており、今回の見学会と講演会は大学の主催で催される。
見学会は、午後1時からで12時50分に中央校舎ロビーに集合、市民団体「旧陸軍登戸研究所の保存を求める川崎市民の会」会員のガイドで約1時間をかけ、動物慰霊碑、木造建築、コンクリート建築、水道栓などを見学する。
午後2時30分からの講演会は、一部教務部長で明治大学登戸研究所展示資料館(仮称)設置に関する検討委員会委員長の坂本恒夫さんが開会のあいさつ、つづいて戦争遺跡保存全国ネットワーク副代表の新井撥博さんが「戦争遺跡の保存の意義」、同大文学部兼任講師渡辺賢二さんが「登戸研究所と科学者・技術者たち」の演題で講演する。
講演会の問い合わせは、電話044(934)7554明治大学生田校舎事務部生田庶務部。