川崎市イメージアップCMコンテストの上映会と表彰式が1月12日、川崎市麻生区の川崎市アートセンターアルテリオ小劇場で催され、高校生や大学生などが制作した28点の応募作品のなかから洗足学園音楽大学の「遠藤マリアとその一味」(写真右)の「ハマッ子とエドッ子の川崎デート」が最優秀賞に選ばれた。
このコンテストは、多彩な顔を持つ川崎の魅力を若者の豊かな発想で15秒のCMにしてもらおうというもので、川崎市の主催、川崎商工会議所などの後援で初めて実施された。昨年8月から11月にかけて募集を行い、一次審査をパスした28作品はWEBで公開、市民の投票も行った。
この日は入選作を決める本審査が行われ、28の作品を会場のスクリーンで流すとともに、亀井昭宏・早稲田大学商学学術院教授ら4人の審査員がステージに上がった作者たちに制作意図などを質問、疑問点をただした。
応募作は、本格的なロケをしたものから、街などを撮影した写真を使ったものなど個性的でバラエティーに富んだ内容。
審査の結果、「ハマッ子とエドッ子の川崎デート」が最優秀賞に、「kawasakiの光I」(洗足学園音楽大・一柳友希)が優秀賞に、審査員特別賞に「海への招待」(明治学院大・永沢大輔)、「川崎塾」(東京フィルムセンタースクールオブアート専門学校・守屋隆と大野宣幸)、「上を向いて歩こう」(東京フィルムセンタースクールオブアート専門学校・アブラカダブラ)、「発展の街、川崎3」が選ばれた。また、WEB投票によって市立川崎高校の鹿島成さんと高橋駿平さんの「多摩川の自然」が市民賞に決まった。
最優秀賞の「ハマッ子とエドッ子の川崎デート」は、横浜と東京の恋人のデートには電車で約8分で来られる川崎駅前が最適と訴えた内容で、川崎の地の利を端的に伝え、川崎の若々しさを伝えているとして評価された。
亀井教授は講評で「どの作品も紙一重のレベル。15秒CMはいちばん難しいが、作品から応募者の挑戦する姿勢が伝わってきて感激した」などと話していた。
入賞作品はテレビでCM放映される。
イメージアップCMコンテストのホームページはhttp://www.cm-kawasaki.net/index.html。
会場では、映画監督で川崎市の市民文化大使も務める林海象さんのトークショーも行われ、司会を務めた女性グループ「サニチル」も加わって川崎の魅力について話した(写真左)。そのなかで林監督は「探偵事務所5のシリーズでは市内でよくロケをしている。川崎は東京や横浜とは違う気質で、人情があり、影ながらの努力をする街でたくさんの魅力がある。これを短いCMに盛り込むのは難しい」などと話していた。