アメフトXリーグ・富士通がルネサス破りイーストディビジョンで優勝:ファイナル6に進出

071104amefuto02
社会人アメリカンフットボールXリーグのイーストディビジョンの3試合が、4日横浜スタジアムで行われた。前節2位の富士通フロンティアーズは、第3試合でルネサスハリケーンズと対戦、65対12と快勝、最終節を勝利で飾った。第2試合で、全勝のシルバスターが3勝1敗のオービックシーガルスに大敗し、3チームが4勝1敗で並んだが、得失点差(1試合20点以上の得失点差は20点に換算する規定)で富士通が優勝、オービックが2位になり、富士通とオービックがファイナル6に進出する。

写真(上から)=優勝旗を受け取る富士通の今井主将(21)、WR米山(80)の先制タッチダウ(撮影:藤井隆弘)


071104amefuto03
試合は、富士通が第1Q開始1分にQB(クオーターバック)出原章洋(18)のパスを受けたWR(ワイドレシーバー) 米山晃嗣(80)が先制のタッチダウン。好守が切り変えでルネサスが6分24秒にフィールドゴールで3点を奪うシーソーゲームの様相だったが、ルネサスのパントを富士通DB(ディフェンスバック)植木大輔(26)が40ヤードリターンし、RB(ランニングバック)森本裕之(20)がタッチダウンして点差を広げた。第2Qに入ってルネサスは3分16秒にフィールドゴールで3点を追加したが、この試合に勝てばファイナル6に進出できる富士通が、ここから本領を発揮。立て続けに3本のタッチダウンと2ポイントコンバージョンを2つ決め、前半を37対6で終えた。
後半は勢いの勝る富士通の米山、RB(ランニングバック)の千葉隆平(32)、平澤匠美(29)がさらに4本のタッチダウンを決めた。一方、最終戦で意地を見せたいルネサスも第3Qで、RB(ランニングバック)唐沢史(20)がタッチダウンを奪ったが、攻撃はここまでだった。
試合後にはディビジョンの表彰式が行われた、優勝チームなどに盾が手渡された。
また、午後9時からはファイナル6の組み合わせ抽選会が行われ、富士通はシード権を獲得、12月1日横浜スタジアムの準決勝からの出場となった。
5年ぶりのファイナル6出場について富士通の藤田智ヘッドコーチは「出場は常連チームが多く、うちがいちばん力が劣っている」と笑顔で分析、「以前、ファイナルに出場した選手は少なく経験はないといってもいいほど。チーム全体のレベルを底あげしてチャレンジしたい」と気をひきしめて語った。