10月20日に多摩区民祭:生田緑地で青空寄席など多彩なイベント

市民の提唱で始まり、ことしで30回目を迎える多摩区民祭(多摩区民祭実行委員会主催)が10月20日午前10時から午後3時まで、川崎市多摩区枡形の生田緑地で開かれる。自然に囲まれた緑地の中で、区内の団体や大学などによる多彩なイベントが催されるほか、川崎市民は日本民家園、青少年科学館が無料で、岡本太郎美術館は割引料金(100円)で開放される。

同祭は、1977年に同区登戸の多摩区役所周辺で初めて催され、2004年から生田緑地に会場を移して開催されてきた。
ことしの祭りは、噴水広場の特設ステージで午前10時の開会式典に続いて和太鼓演奏、パフォーマンスショー、中学生のミュージカルソング、ロックソーラン、エイサー、大学生のフォルクローレ演奏やアカペラ合唱、テコンドー演武などが午後3時まで披露される。なかでも12時15分から区内在住で多摩区観光親善大使の落語家桂米多朗さんが青空寄席と銘打ってご機嫌をうかがう。
岡本太郎美術館階段下の広場には区内にある専修、明治、日本女子の3大学の専用舞台を設け、学生のパフォーマンスショーなどがくり広げられる。
噴水広場周辺では、一般、官公庁の合計96団体が出展や展示を行う。多摩区の友好都市・静岡県岡部町と千葉県千倉町、山形県飯豊町、多摩川を挟んだお隣の狛江市の特産品販売をはじめ、車イス体験、白バイ乗車体験、手作り品、リサイクル品、食べ物などの販売などを行うほか、古着や古布の回収もある。
会場では、専修大学の吹奏楽の行進、多摩川音頭の踊りの流しや宿河原のおはやしが祭りムードを盛り上げる。岡本美術館の母の塔前では正午から午後2時まで抽選会を行う。
日本民家園内では昨年好評だった骨董(こっとう)市が開かれるほか、民具の展示や頒布、青少年科学館ではプラネタリウム「メガスターII」の投影、岡本太郎美術館では企画展「岡本太郎『藝術風土記』—岡本太郎が見た50年前の日本」の公開が行われる。
問い合わせは電話044(935)3130同祭実行委員会。
交通=小田急線向ケ丘遊園駅徒歩15分、または、向ケ丘遊園駅からバス専修大学行き終点。