Jリーグ・ナビスコカップ準決勝第2戦の試合が10月13日に等々力競技場で行われ、川崎が横浜Fマリノスを4対2で下し、決勝戦へコマを進めた。決勝戦は、11月3日13時35分から国立競技場でガンバ大阪と対戦する。川崎が決勝戦に進出するのは2000年についで2度目。
写真=同点ゴールを決め、両手を挙げて喜ぶ川崎DF伊藤宏樹(2)と祝福するイレブン
(撮影:藤井栄美)
タイトル取りをことしの目標に掲げた川崎は、ACL敗退後はチーム一丸となりナビスコ杯優勝に照準を合わせていた。川崎は、10月10日にアウェイの日産スタジアムで行われた第1戦に2対1で勝利、優位に立っていた。
試合は、敵地で2ゴール以上あげなければ決勝に進出できない横浜FMが、立ち上がりから積極的に攻撃し、FW大島秀夫が7分に先制ゴールを決めた。この失点に、川崎は目覚めたかのように攻撃を繰り返し、20分にDF伊藤宏樹がJ1初ゴールとなるミドルシュートを決めて同点に追いつき試合の流れを引き寄せた。続く23分にFW鄭大世が逆転ゴール、35分にはFWジュニーニョがゴールを決めて、競技場はイケイケムードとなったが、37分に横浜FMのFW坂田大輔にゴールを許し、前半を3対2と1点差で折り返した。
後半は、決勝進出に意地を見せる横浜FMが早めに選手交代してパワープレーで猛攻をしかけ、川崎はGK川島永嗣を中心に全員が高い守備意識で守り抜く場面が続く。一方川崎も56分にMF久木野聡からDF井川祐輔、74分に鄭からMF河村崇大に変え、守りを固めてカウンターをねらった。80分に、カウンターから一気にボール運んだ川崎の攻撃を阻止しようとしたペナルティエリアから外に出ていた横浜GK榎本哲也が手でボールを止めて一発退場となった。交代枠を使い切った横浜は、DF松田直樹がGKとなってしのいだ。川崎はロスタイムにMFマギヌンと交代したFW黒津勝がだめ押しのゴールを決めて横浜の反撃をかわし、アウェイに続きホームでも勝って、国立の切符を手に入れた。