川崎市市制記念多摩川花火大会(川崎市、川崎市観光協会連合会、高津観光協会主催)が8月18日夜、高津区の多摩川二子橋下流河川敷で開かれた。今回は対岸の世田谷区が、区制75年周年記念として「世田谷区たまがわ花火大会」を4年ぶりに復活。広い河川敷や堤防を埋めた観衆は、川風に吹かれながら夜空を彩る花火の競演を楽しんでいた。
写真=川崎(右側)と世田谷区(左側)のアベック花火大会
川崎側の会場には、打ち上げの2〜3時間前から浴衣姿の若いカップルや家族連れなどが次々と訪れ、二子橋上流から第三京浜下までの会場は24万人(川崎側16万、東京側8万人)、二子橋上流は37万8千人(川崎側7万、東京側26万8千人、いずれも主催者発表)の計57万8千人の観客で埋まった。
この花火大会は昭和の初めから始まり、ことしで66回を数え、夏の風物詩として親しまれている。午後6時30分から大会本部前で行われたオープニングセレモニーでは市消防音楽隊とカラーガード隊レッドウィングスによる「プレコンサート&ドリル演奏」を披露したのに続いて、阿部孝夫市長が「猛暑が続いたが、きょうは暑さが和らぎ、絶好の花火びよりになった。事故のないよう存分に楽しんで」とあいさつした。
7時から阿部市長、小島一也・川崎市観光協会連合会副会長、大島明・高津観光協会会長の3人のカウントダウンで打ち上げ開始(写真左)、開幕の祝典、百花園、スカイダンス、サマードリーム、花火カーニバル、夢花壇、多摩川流星花壇、夜空のランデブー、ビッグバンなどと名付けられた趣向を凝らした花火約6000発が約1時間にわたって夏の夜空を彩った。人気をよんだのは、「ハナビリュージョン」と名づけられた7分間にわたる音楽と花火のコラボレーション。ことしは、秋に麻生区の新百合ヶ丘駅前にオープンする「アートセンター」にちなんで「芸術」をテーマに、クラシック音楽に合わせて約1500発の花火が空を彩り、観客からひときわ大きな歓声と拍手が上がっていた。