アメリカンフットボールワールドカップ2007川崎大会は7月12日、第2ブロックのアメリカ対ドイツ戦が雨の降りしきる中、川崎市川崎区の川崎球場で行われ、アメリカがスピードとテクニック、組織力でドイツを圧倒、33対7で勝ち、決勝進出を決めた。
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アメリカは第1クォーターの2分40秒に先制のタッチダウン。6分46秒にもタッチダウン、11分42秒にセーフティとたて続けに得点、スピードを生かした攻撃で体力に勝るドイツを16対0と引き離した。しかし、第2クォーターに入ると、ドイツのディフェンスに手を焼いて、攻めあぐむアメリカに反撃、11分8秒にインターセプトからタッチダウンを決め、スタンドをわかせた。しかし、第3クォーターに入ると、アメリカがフィールドゴールを決めて再度引き離し、第4クォーターには2つのタッチダウンを奪ってヨーロッパの強豪ドイツを圧倒、その実力の一端を見せつけた。
試合後、アメリカのジョン・マコヴィック監督は「背の高いレシーバーに手こずったが、一対一でも強さがみられるなど、選手たちはよくやってくれた」と喜び、ロブ・ロドリゲス選手は「ディフェンスのあたりは強かったが、前向きに戦い、力を発揮することができた」と胸をはった。決勝進出についてマコヴィック監督は「目標にしてきたので、うれしい。(アメフト発祥の国だからといって)特別なプレッシャーはないが、準備を整えて臨みたい」と優勝に向けて意欲をみせていた。
敗れたドイツのブラッド・アルボン攻撃コーディネーターは「ディフェンスは良かったが、オフェンスは生産性に乏しく、残念な結果になった。アメリカは大学を出たばかりの若い選手が多いのに、経験のあるわれわれに比べても良かった」、またアンドレ・マッテス選手は「アメリカはスピードがあり、よくトレーニングされていた」と本場アメリカの底力を再認識した様子で語るとともに「参加したからにはメダルをねらいたい」と14日の3位決定戦に気持ちを切り替えていた。
アメリカは予選リーグ2戦2勝で第2グループ1位となり、15日午後3時10分から等々力競技場で行われる決勝に進出、初出場初優勝をめざす。
ドイツは14日午後7時から川崎球場で行われる3位決定戦に臨む。