狛江駅前で市民団体がササをプレゼント:駅前の緑地保全地区の竹を有効利用

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駅前の竹を七夕飾りに使って——狛江駅前で7月1日、市民団体「狛江弁財天池特別緑地保全地区市民の会」(前島郁雄代表)がササを配布、人気を集めていた。

写真(上から)=ササを配布する「狛江弁財天池特別緑地保全地区市民の会」会員(左)、配布用のササを準備

このササは、同会が管理している「狛江弁財天池特別緑地保全地区」に生えているモウソウ竹の枝。この日の朝、男性会員5人が竹の枝下ろしをして50cm〜1mほどの大きさに切りそろえ、正午から子どもや女性会員15人が参加して配布。準備した約380本のササは、2時間余りのうちにすべてなくなった。人だかりと呼び声に立ち寄った買い物帰りの親子連れは「久しぶりに七夕飾りができる」と笑顔で受け取っていた。
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同緑地保全地区は、小田急線の狛江駅北口から泉龍寺境内を含む約2.1haの広さの自然環境が豊かな緑地で、東京都の指定したをうけてことし20年を迎える。地区内には竹林があり、計画的に竹の子掘り、伐採、枝下ろしなどの管理を行っている。
同会は、市内の幼稚園の依頼で数年前にササを提供したことがあり、幼稚園の依頼がなくなったことから、2006年に初めて一般の市民向きに駅前で笹100本を配布、わずか15分で配り終えたため、ことしは多めに準備したという。会員の金光桂子さんは「市民の財産である緑地の資源を有効に利用してもらえればと始めました。最近は七夕飾りをする家も減っているので、親子で昔からの行事を楽しんでもらえればうれしい」と話している。

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