川崎市多摩区で観光のまち・多摩区のつどい:創作菓子「丘を越えて」も発表

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川崎市多摩区の魅力に多くの人に触れてもらおうと5月26日、多摩区総合庁舎1階アトリウムで「観光のまち・多摩区のつどい」が開かれ、約400人の市民が地元に伝わる鮎鷹踊りや地場産野菜、創作和菓子など多摩区の文化と味を楽しんだ。

写真=あいさつする阿部市長

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つどいは、豊かな観光資源を有効に活用し、にぎわいと魅力あるまちづくりをすすめる目的でこの日設立された「多摩区観光推進協議会」の発足記念イベントとして同協議会が主催したもの。
多摩区中野島の落語家・桂米多朗さんの司会で午後2時から開かれた記念セレモニーには、阿部孝夫市長も参列、「市は市制80周年(2004年)から川崎をPRする観光に力を入れ、平成17年度に観光振興プランを作成しました。観光は、その土地にあるものに光を当て、いいものを集めて再評価し、自分のまちを自慢して誇りをもつことでもあります。多くの人に来てもらえるまちづくりのために協議会が発展することを期待しています」と発足を祝った。
これに先立ち、原島弘・同協議会会長が「観光資源に恵まれた多摩区で、観光のまちづくりを進めるよう継続して努力していきたい。向ヶ丘遊園跡地にオープンするドラえもんミュージアムと、(多摩区に美術館がある)岡本太郎生誕100年の節目となる2011年を中間目標に具体的に実現をはかっていきたい」と就任のあいさつを述べ、「多摩区観光のまちづくり」宣言を行った。
続いて同会設立記念品として作られた新商品の菓子「丘を越えて」が披露され、阿部市長や協議会役員が試食(写真左)、先着来場した観客100人に配られた。この菓子は、作曲家の古賀政男が多摩区稲田堤で桜見物をした時のイメージから映画の主題歌として作曲されたエピソードにちなんで、稲田堤の「菓聖 はしば」の田口吉男社長が創作した洋風あん入りの菓子。阿部市長は「おいしかったが、全体的には私にはちょっと甘かった」と感想を述べると、米多朗師匠は「市長は辛党ですからね」と突っ込みを入れ、横に座った斎藤文夫・川崎市観光協会会長が「アンに入っているサクラの葉の香りと塩かげんがマッチしておいしかった」とすかさずフォローするなど、なごやかな雰囲気。公務で途中退席した阿部市長は、会場に設けられた菓子売り場で「丘を越えて」を早速買い求めるなど、新しい菓子のPR役をかって出ていた。
会場では、北原白秋が1930(昭和5)年に地元の青年団の依頼で作詞した多摩川音頭や、音頭をロック調に編曲した「ロック鮎鷹」などのご当地ソング、宿河原に伝わる「宿之島囃子(ばやし)」、舞踊「獅子舞」などが披露され、盛んな拍手を浴びていた。
会場では、日本民家園、岡本太郎美術館、生田緑地、生田緑地内ばら苑、二ヶ領用水のサクラ並木、多摩川など同区の名所や旧向ヶ丘遊園などの懐かしい写真が展示され、多
摩区が先ごろ発行した区内ガイドブック「グルぐるたまく」や、長尾の妙楽寺で6月に催されるあじさいまつりのチラシを配布して、多摩区の魅力を発信し
た。
入り口付近では、区内の和菓子屋6店が多摩区にちなんだ名前の銘菓を展示・販売、JAセレサ川崎が地場産のフキ、キュウリなどを即売したが、イベント割引き価格とあって2時間余りですべて売りつくした。

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