川崎が5月9日、ホーム等々力でAFCチャンピオンリーグ2007予選リーグ第5日目の試合を行い、インドネシアのアレマ・マランに3対0で快勝、勝点を13に伸ばし、1試合を残した時点で決勝トーナメントに進出を決めた。日本のJリーグチームが決勝トーナメントに進出したのは初めて。試合後、等々力競技場ではくす玉割りなどセレモニーが行われ(写真)、大勢のサポーターが選手とともにJリーグとチームの歴史を書きかえるこの快挙を祝った。
写真(上から)=試合後のくす玉割り、中村の2点目ゴール、3点目のゴールにガッツポーズの原田
F組の川崎は、4試合終了時点で3勝1分勝点10の1位と優位で試合に臨んだ。川崎は足の痛みで欠場のMF村上和弘に代わり河村崇大をスタメン起用、システムも河村が後ろの4バックに変え司令塔のMF中村堅剛が1.5列目でプレー。一方アレマ・マランは怪我人などの関係で、帯同したのは控えのGKを入れて12人だけ。競技場は平日にもかかわらず、約9500人の観客が駆けつけ、アジアチャンピオンズリーグの次のステップを目ざす川崎を熱心に応援した。
試合は、システム変更が効を奏し中村が4分に先制ゴール。この得点で川崎がゲームを支配して再三チャンスを作るものの、自陣に張りついて守り少ないチャンスでカウンターを狙うアレマの徹底したアウェイの戦いに手こずり追加点は取れず前半を終了。
後半は、58分に河村からMF原田拓に交代すると左サイドからのクロスボールが増え、70分に中村が貴重な追加点をあげた。勢いづく川崎は80分に原田がダメ押しの3点目を決めた。その後、リスクをさけるため、ゆっくりしたボール回しをするとサポーター席からは「ゴールが見たい」の余裕のコールもあがっていた。
●試合後、サポーターの前でくす玉割りの祝勝
試合終了後、選手はスタッフが用意した「はつのり」と書かれTシャツを来てホームゾーンの前でセレモニー。通常は試合後にサポーターの前に姿を見せない関塚隆監督もこのTシャツを着てサポーターの用意したくす玉割りのひもをキャプテン伊藤宏樹選手と一緒に引っ張ったが、なかなか割れず伊藤選手が飛び上がってたたき割った。その後は、サポーターとともにペットボトルの炭酸水を掛け合い勝利を祝った。
関塚監督は試合後の会見で「リーグの代表として、ホームのサポーターの前で(これまで越えられなかった)予選突破を決めることができてうれしく、関係者の皆さんに感謝したい。苦しい連戦の中で勝ちにこだわった選手に感謝とおめでとうという言葉を伝えたい。国際試合でチームがひとつになれ、突然の起用の選手も、期待にこたえてくれている」と笑顔で述べた。また、この日2得点の活躍したゲームキャプテンの中村選手は「次は中東のチームとやってみたい」とさわやかな笑顔で話していた。
ホームの川崎市は、試合終了後にバックスタンドの中央に祝いの垂れ幕を掲示。リエカ市(クロアチア)との姉妹都市交流30周年記念事業のためヨーロッパに出かけている阿部孝夫川祭市長は、広報を通じて「初出場のACFチャンピオンリーグで決勝トーナメント進出おめでとうございます。厳しい試合日程を勝ち抜いて、Jリーグのチームとしては史上初の快挙ということで誠に誇らしく思います。この勢いで、決勝トーナメントを勝ち抜き、FIFWクラブワールドカップに出場し、川崎の名を更に世界に広めていただくことを期待してます」のコメントを発表した。
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最悪のスタジアム
youtubeのスポーツジャンルから選んでみました。これがスポーツなのかというものも入っていますが、youtubeが選んだスポーツですので我慢してくださいね。