川崎市高津市民館で詩吟大会:聖吟会創立35周年を記念し450人が参加

 大会参加レポート  市民記者 森 正昭

070212sigin021月14日(日)に高津市民館大ホールで、聖吟会吟道大会が開かれました。
今回は、日本詩吟学院岳風会認可「聖吟会」創立35年を記念し各支部合同で開催、詩吟各流派の指導者や会員を合わせ、小学生10人を含め450人の参加がありました。

写真(撮影:森正昭)=(上から)、構成吟 9人による合吟「弘道館にて梅花を賞す」と剣舞、あいさつをする阪柳岳朋会長、参加者全員による会歌・合吟、多麻支部の女性70人による合吟

070212sigin01冒頭に、阪柳岳朋聖吟会会長から、「昨今の世の中に欠けているものは、心の豊かさではないかと思う。日本古来の伝統文化の一つである吟道を通じて、心豊な人間性を養う必要がある」というあいさつがありました。
聖吟会は川崎市北部を中心に10支部があり、その会員数は約550人で、女性が7割と女性パワーに溢れる会のようです。この会の上部団体は、日本詩吟学院・岳風会で、その傘下に約250の会があり、聖吟会は40番目くらいの会員規模とのこと。
070212sigin03この日の詩吟は、中国や日本の漢詩、和歌などを単独で行う吟詠、複数で行う合吟、剣舞や踊り、尺八が入った構成吟などで、450人全員が出演しました。単独の吟詠と合吟をあわせて80吟、「春雪・早梅」の題名による構成吟が15吟で、間に入った小学生たちの少年少女吟詠では和やかな雰囲気となりました。
吟題は一般の人たちにはなじみが少ないだろうと感じましたが、作者は李白、菅原道真、源頼正、徳川斉昭、吉田松陰、新島襄などと聞くと、一段と身近になってきました。
男女とも低いけれども朗々たる声、力溢れる声、高くしみ通るような声など、じっくり聞いていると、なぜか心が落ち着いてきます。最近のテンポの速い歌声が氾濫しているときに、どっしりした伝統文化を感じました。

  身につけたい伝統文化 大声の吟詠で健康保持

大会案内に載っている吟者名について聞いたところ、昇段するに従い名前変わっていくとのこと。名前は2文字で、下の1文字が、泉→山→風→岳となり、岳(上に付く)と替わっていくそうです。こんなところにも格式を感じさせました。
070212sigin04阪柳会長は詩吟について、個人ベースでいつでもできること、大きな声を出すので健康によい、日本の伝統文化であることなど、良いことがいろいろある。今後の若い人にも是非始めて欲しいと語っていました。)また花岡岳煌副会長からは、「これまでは一般の人たちへの参加呼びかけに力を入れてこなかった、今後は大会参加を呼びかける活動を積極的に行いたい。」というコメントがありました。
海外旅行に出かけたり、国内で外国人と接するときなど、なにか日本の伝統文化を披露できたらすばらしいことです。そんな一つとして詩吟を捉え、楽しみながら学べたらいいなと思いました。
聖吟会の連絡先電話044-966-8290花岡岳煌(副会長)。 


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