魚に一切手を触れないで包丁とはしで料理をする包丁式が1月23日、多摩区登戸の総合福祉施設KFJ多摩で披露され、訪れた100人あまりの市民たちは、古式ゆかしい珍しい儀式に真剣な表情で見入っていた。
包丁式は、多摩区交流事業実施委員会が千葉県南房総市千倉町の商工会の協力で催したもので、同区では初めて。同町から商工会、高家(たかべ)神社奉賛会、南房総市役所職員など20人が訪れ、千倉町の「食」や観光のPRを行った。
同町の高家神社は、日本で唯一の料理の神、磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)をまつり、全国の料理人やミソ、しょう油の醸造関係者などの信仰を集めており、毎年10月の旧神嘗祭(かんなめさい)と11月の新嘗祭(にいなめさい)の日に包丁式が奉納されている。
この日は、同町で四條流の包丁式を学んでいる青木九二雄さん、堀江洋一さん、清宮真英さんが烏帽子(えぼし)、直垂(ひたたれ)に身を包んで儀式を披露した。
雅楽の流れる中、会場中央に置かれた大きなまな板で堀江さん、清宮さんが「前飾」といわれる用意をした後、青木さんが長さ約50cmの包丁とはしを使い、「梅見の魚」の式題で体長60cmほどのイナダを料理、切り身で梅の花の形にした。
旅館を経営し、40年にわたって料理の腕をふるっている青木さんによると「免許をもらうまで10数年かかった。礼儀や作法に細かい決まりがあり、普段の料理とは、精神の面でも全然違います」という。
千倉町は、高家神社の料理の神様にちなんで、2002年から「食によるまちづくり」を推進しており、黒米、赤米などの古代米づくりやキンセンカ、ナノハナ、キンギョソウなど6種類の食用になる花の栽培と花料理にも取り組んでいる。
包丁式に続いて、多摩区総合庁舎アトリウムでキンセンカ、キンギョソウなどを使った花ちらしとキンセンカ、ひじき、黒米、赤米を入れたうどんをそれぞれ200食、訪れた親子連れなどに無料配布した。
昼時とあって順番を待つ長い列ができるほどで、赤、黄などの花びらで華やかに彩られた花ちらしを見て「きれいねえ」と喜ぶ人や、2月の発売に先がけて配られたキンセンカのうどんに舌鼓を打つ母子連れなど、アトリウムは春の香りと味を楽しむ人でにぎわっていた。
多摩区と千倉町は1994年から交流を行っており、千倉町は多摩区民祭、魚の料理教室などで区民とのふれあいを深めている。川﨑善太郎委員長は「10年ほど前に包丁式を高家神社で見たが、厳粛な儀式で舞うような所作に感動した。今回、千倉町の魅力に多くの人が触れる貴重な機会ができてよかった」と喜んでいた。
また、南房総市千倉商工会の佐久間昭一事務局長は「千倉町は花と海の幸が楽しめるので、ぜひ来てください」と呼びかけるとともに「たくさんの区民に喜んでもらえてうれしい。合併で南房総市になったが、これからも充実した民間交流を続けていきたい」と話していた。
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