狛江消防署管内で企業と町会が災害時相互応援協定: 町会一員として地域貢献

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災害時には会社の防災用品を利用して——狛江市の岩戸町会と同町会に所属する同市岩戸北3丁目の千代田第一工業株式会社が11月29日、災害時の相互応援協定を締結した。狛江消防署管内で一般企業が町会と防災ネットワークを結ぶのは初めてのケース。

写真=協定調印した鈴木達雄千代田第一工業会長、塩澤勉狛江消防署長、根村利岩戸町会会長

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千代田第一工業本社事務所で行われた協定書の締結式には、塩澤勉狛江消防署長、野村敏幸同署予防課長、鈴木達雄同社会長、鈴木道雄同社副社長、岩戸町会側は、根村利生岩戸町会会長、近藤敏明副会長が列席、鈴木会長と根本会長がそれぞれの協定書に署名して交換した。内容は、火災や地震時に千代田第一工業(株)が町会の人に対し、同社敷地を被災者の救護所として開放し、救護処置を行うほか敷地内に防災資材倉庫に備え付けの非常食や消火器(3カ所、10本装備)などを無償提供するとなっており、地域貢献型だ。
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千代田第一工業は、超硬複合合金「ダイクロン」を開発、硬質クロムメッキ、工業用機会部品のコーティング処理などを行う金属加工専門会社。1952年に都内で創業、1997年に本社を狛江に移転して企業活動を行っている。協定は、「感謝・報恩」「公害を出さない」「地域との共生と貢献」などを経営理念とする同社が、狛江消防署に申し出たのがきっかけ。調印式では鈴木会長が「人と人のつながりで企業活動をしており、住宅地のなかで会社があるのは、(安全な会社という)一種のステータス。町会の一員として地域の人ときずなをいっそう深めたい」とあいさつ。根村町会長は「町会は共生が合い言葉で、災害時にどうするかは町会としても大きな問題。町会の中には病院なども含め約100社の企業があり、そうしたところとお付き合いして災害時に協力しあうことが大切。これまで、東京多摩病院、特別養護老人ホームこまえ苑とは私たちが手助けする内容での応援協定を結んだが、お手伝いをしましょうとの申し出は初めてで、機材を活用させてもらえるのはとてもありがたい」と喜びのことばを述べた。
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調印後、お互いに顔見知りの関係になろうと、鈴木会長自らの工場内を案内して業務内容を説明、防災資材倉庫などを見せた。鈴木会長、根村町会長とも「これを機会に、将来は防災訓練も一緒に行うなど内容の充実を計る努力をしていきたい」と話している。


狛江消防署管内で企業と町会が災害時相互応援協定: 町会一員として地域貢献への1件のコメント

  1. 鈴木信夫 コメント投稿者

    この度は、弊社の取り組みを取り上げていただきありがとう御座いました。
    これからも、微力では御座いますが、地域の皆様に「居てほしい」と、思っていただけるような企業を目指して、日々精進する所存で御座います。今後とも宜しくお願い申し上げます。
    まずは、御礼まで
    千代田第一工業株式会社
    鈴木信夫 拝