狛江市と山梨県小菅村が友好都市の調印:いかだレースがきっかけ

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多摩川で行われるイベントが取り持つ縁で住民同士の交流が続いていた多摩川源流の山梨県小菅村と中流域の狛江市が正式に市町村交流することになり、10月30日に狛江市役所で矢野裕狛江市長と廣瀬文夫小菅村長が「住民交流友好都市宣言書」に調印した。

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午前11時から特別会議室で行われた調印式には、両自治体の幹部職員や議長、住民代表など20人が出席(写真右下)。矢野市長と廣瀬村長が「私たちのふるさとには生命を宿す多摩川のながれがあります」で始まる宣言書(写真左)に毛筆で署名して調印した後、廣瀬村長が「これを機会に、狛江市民が源流の各施設や小菅町の公共施設を利用する場合には、村民と同額料金にするなどして一層友好を深めたい」、矢野市長が「10余年の間に交流の輪は質量とも大きくなり、市民から友好都市宣言を望む声が高まった。交流が一層深まるよう行政としてバックアップする」とあいさつした。続いて交流を行ってきた住民代表の小菅村・廣瀬和章さん、狛江市・千葉桂樹さんが狛江市の市の木・イチョウ、小菅村のヒノキをプレゼントする目録を交換した。
狛江市が友好都市交流を結ぶのは、1987年7月の新潟県川口町についで2カ所目。
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狛江市と小菅村の交流は、1994年の「古代カップ多摩川いかだレース」から始まった。この年、いかだレースの5回目記念として「多摩川を通しての交流」を目的に、同レースの実行委員長だった土屋酒造社長の土屋省三さん(故人)が小菅村の多摩川源流水で酒を作ったことがきっかけで、同村からチームがレースに参加。その後、いかだレース参加者らが同村の「源流まつり」に参加、狛江市民まつりや狛江団地自治会夏祭りなどで小菅村の物産販売、多摩川源流体験教室、小菅村での狛江消防団幹部団員の研修会、狛江第五小学校夏祭りでやまめのつかみと取りなどで交流の輪が次々と広がった。
今回、記念品贈呈を行った千葉さんらが狛江市議会に「友好都市交流」の調印を求める陳情書を提出していたが、9月の市議会で議員全員の賛成で採択され、今回の調印につながった。
今後は、両自治体の住民が各公共施設を使う場合同一料金にする、交流促進のため双方の広報誌に交流に関する情報を掲載、ホームページの相互リンクを行う。このほか双方の中心イベント狛江市民まつり、多摩源流まつりには各行政職員が可能な限り参加することになった。

交流体験市民らがエコルマホール多目的室で祝う会を開催

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調印後の午後12時30分からは、いかだレース、団地まつりなどこれまで同村と交流してきた狛江市民が中心となりエコルマホール6階多目的室で「住民交流友好都市宣言を祝う会」(会長、鈴木一光狛江消防団長)を開催。会場では小菅村・多摩川源流研究所_t8o5656
所長の中村文明さんが自作の写真を見せながら源流の魅力を語り(写真右)、狛江市からは箏(こと)演奏家の渡辺正子さんが「さくら変奏曲」などを演奏(写真左)、約60人の出席者は軽食を取りながら歓談して交流の輪を広げていた。