宮前区でしあわせを呼ぶコンサート:障害者らが第九を原語で合唱

川崎市の宮前市民館で9月8日午後1時30分から、ハンデを持つ人がたちベートーヴェンの交響曲第九番「歓喜の歌」を原語で歌う「しあわせを呼ぶコンサート」が開かれる。

同コンサートは、障害を持った人が通う区内の作業所の利用者から「第九の合唱を原語で歌いたい」と言い出したことがきっかけではじまった。毎年「歓喜の歌」から抜粋した歌とそのほかの曲を合唱し、ことしで7回目を迎える。
今回は、区内の福祉作業所などから「旬彩厨房じんべい」「セルプ宮前こばと」「ツゥランプラン宮前」「長尾けやきの里」「みずき」「宮前ハンズ」「宮前ふれあいの家」「宮前ブロッサム」「れいんぼう川崎」の9カ所の利用者約130人が出演。合唱指導の斎藤新さんが7月、8月に週1回ペースで各施設を回って練習、本番前のリハーサルで合同練習を行う。また同区などで活動するアンサンブル・シェーネ、女声コーラス・ドルチェ、高津メンネルコール有志、メープル・リーフ西有馬PTAコーラスの計40人が賛助出演、総勢170人の歌声を響かせる。器楽部門は、同コンサートの主旨に賛同する演奏家でつくる「しあわせフィルハーモニー」の9人が演奏する。指揮者は、ヨーロッパを中心に活躍する久保田悠太香さん、コンサートマスターは、桐朋学園大学講師で日本フィルハーモニー交響楽団のソロ・コンサートマスター木野雅之さんが務める。このほか、「さんぽ」「青春アミーゴ」「川の流れのように」の3曲を合唱する。
後半のゲスト・ステージには、新進気鋭のヴァイオリニストの川畠成道さんが出演、ヴィヴァルディ「四季」より夏、マフネ「タイスの瞑想曲」、アンダーソン「ブルータンゴ」「シンコペイテッド・クロック」などをしあわせフィルハーモニーとともに演奏する。
川畠さんは、小学生時代に視覚障害を持つことになってからヴァイオリンを習い始め、1997年に英国国立音楽院を首席で卒業、イギリスを本拠に国際的な活動を展開している。自身の生い立ちから、デビュー当時からチャリティ活動も盛んにおこなっており、その生き方は、高校英語教科書、中学校音楽鑑賞教材などにも取り上げられている。
会場では、区内の福祉作業所などで作られたクッキーやパン、はし置きなどオリジナル商品を展示即売する。
コンサートは入場無料で、定員は先着800人。
問い合わせは電話044(856)3132宮前区役所地域振興課。