和紙と和菓子で日本の美を表現するユニークな「和紙創作タペストリーと和菓子展」が狛江駅前の泉の森会館で19日から23日まで開かれている。
作品を作ったのは、和紙が狛江市和泉本町の久光寧子さん、和菓子が同市猪方出口成子さんの2人で、同市西河原公民館で活動する手漉き和紙グループ「こま」の仲間だ。
こまは、コウゾを使って木枠に繊維を流し込む本格的な紙漉グループで、最近は繊維を草木染めし、色紙も制作している。久光さんは、約10年前に西河原公民館で催された紙漉し講座からの会員で、独自のアイデアで透かしの技術を考案、同グループのリーダー的な存在。すいた紙を加工してさまざまな作品を制作、昨年都内で初の個展を開いた。今回は、作った作品を市内の友人らに見てもらおうと、和菓子作りが趣味の出口さんを誘い、春をイメージする2人展を開くことになった。
出口さんは、カルチャースクールで短期間和菓子を習ったことがきっかけで、材料や形などを独自に研究。さまざまな和菓子で季節感を演出するのを楽しみにしており、近い将来自宅で和菓子教室を開く計画を持っていることから、そのステップアップにしようと久光さんの誘いに応じた。
会場の壁には透かしに模様いり、2、3色の色が掛けあわされた手漉き和紙、花模様を漉き込んだ紙を組み合わせたタペストリーや和紙で作ったランプシェイドー、花瓶の多いなどを展示、テーブルには春をイメージした色鮮やかな和菓子が並べられ、落ち着いたなかにも華やいだ雰囲気を演出している。
展示時間は、午前10時から午後6時。問い合わせは電話03(5497)5444泉の森会館。