サクラのシーズンを前に3月17日の午後、川崎麻生ロータリークラブ(長瀬敏之会長)が小田急線柿生駅近くの麻生川沿いのフェンスに小学生が描いた川の美化を呼びかけるポスターを展示、道行く人の注目を集めている。
麻生川は、小田急線新百合ヶ丘駅〜柿生駅間の川沿いに約240本のソメイヨシノが植えられ、同区のサクラの名所として毎年多くの花見客が散策や宴会に訪れる。なかには川にゴミや空き缶を投げ捨てる心ない客もいるため、同クラブ社会奉仕委員会が毎年区内の小学校に川の環境美化を訴える絵画の制作を依頼、花見シーズンを前に専用パネルに作品を張りフェンスに取り付けている。
10回目のことしは片平小学校と栗木台小学校の1年から6年の児童132人から各1点の作品が寄せられた。A3判の画用紙に描かれた作品は、サクラ並木やカルガモ、魚が泳ぐ川に空き缶やゴミが浮かんだ絵、「川をきれいに」など環境美化を訴える言葉が描かれている。
同クラブでは子どもたちの力作が見栄えするようにと、ことしは高さ190cm、幅180cmのアルミ製のパネルを特別注文。午後1時からの作業には会員27人が参加。会員が所有する川添いの空き地に集まり、ラミネート加工したポスターを19枚のパネルに取り付け、小型トラックで設置場所までピストン輸送、川沿いのフェンスに取り付けた。
作品は現地で、4月23日まで飾られている。