【文】フルートカルテット「パナシェ」
2月中旬とはいえ、まだ風も冷たく肌寒い日曜の朝でした。打ち合わせのために会場に入った私たちを、スタッフの皆様が温かく迎えて下さいました。
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写真(麻生区役所提供)=会場の柿生連絡所の一室を埋めた聴衆
フルートカルテット「パナシェ」として活動し始めて、もうすぐ1年。一緒にいると笑いが絶えず、4人で演奏することが楽しくてたまらない私たちですが、ステージに立つ上でパナシェのスタイルとは何か?まだまだ、ひとつひとつ手探りです。
午後1時過ぎ、開場までしばらくありましたが、柿生連絡所のロビーでは、何人ものお客様がプログラムを熱心に見つめておられました。その時は「おや」と思って通り過ぎたのですが、午後2時、いよいよ開演ということで控え室から出た途端、大勢の人の熱気に圧倒されてしまいました。予想をはるかに超えた沢山の方々が、会場からあふれんばかりに集まって下さったのです。それを目にした時の高揚感は忘れられません。しかし何よりも「機会さえあれば音楽を聴きたい楽しみたいという方が、こんなに身近に大勢いらっしゃったなんて!」といううれしい驚きが、実は一番大きかったと思います。
そして、熱心な素晴らしい聴き手の方々に文字どおり囲まれての小一時間、非常に楽しく幸せな気持ちで演奏させて頂きました。プログラムの最後はご来場の皆様とともに「涙そうそう」の大合唱。少し前まで見ず知らずだった人たちを、やさしいメロディーが温かく包み込み、笑顔までもたらしてしまう、「音楽の力」を改めて感じました。
最後になりましたが、寒いなかご来場いただいた皆様、スタッフの皆様、そしてアコルディ弦楽四重奏団の皆様、改めて御礼申し上げます。
またどこかでお会いしましょう!