麻生区の柿生小で自然エネルギーの出前講座

051108kakiosyou1川崎市麻生区片平の柿生小学校(十鳥良二校長)で10月25日、「自然エネルギーが学校にやってくる」と題した出前講座が開かれ、5年生全3クラス85人の児童が太陽光で作った焼き芋やゆで卵を試食、ソーラーパネル付きのおもちゃの自動車を動かし、楽しみながら太陽光発電などについて学んだ。

同校は2003年に校舎を全面立て替えた際、太陽光発電装置を設置している。また同区では、地球環境保全に向け自分の住む地域でできることをと2002年に麻生区自然エネルギー活用促進実行委員会(飯田和子委員長)を結成、区制20 年記念事業として2003年に庁舎屋上に太陽光発電装置を設置し活用促進事業を展開、昨年ソーラークッカー、燃料自動車、ソーラーおもちゃなどを購入し、区内の小学校で出前講座を行うなど自然・省エネルギーの啓発活動を積極的に行っている。
この日は、同委員会の会員10人が講師やサポート役として同校に出向き、環境をテーマとした5年生の総合学習の時間にあたる3時間目と4時間目に行われた。授業はまず、同校の特別活動室でパワーポイントを使って「地球温暖化と自然エネルギー」について温度があがると水没して住めなくなる地域がでてくることなど、小学生にもわかりやすい内容の講義を約20分行った後、屋上に移動して自然エネルギー実用の「おひさまと遊ぼう」が行われた。
屋上では、委員がおひさまエネルギーボックス、ソーラー燃料電池自動車の実験・おもちゃセットの実演、ソーラークッカー(太陽光調理器)の仕組みを説明。クラスごとに分かれておもちゃの自動車で競争したりイルミネーションの点滅などを体験、約40 分で出来上がったやきいもなど試食、太陽光を威力を味わった。参加した子どもたちは「おもちゃもおもしろかったけど、料理ができるのに驚いた」などと感想を述べていた。
飯田委員長は「子どもたちは理解力が高い。きょうは、お天気に恵まれいっしょに楽しめた。機材もそろって出前講座のノウハウができたので区内の16小学校全部にまわりたい」と話した。
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