川崎市麻生区の特産品「禅寺丸柿」の販売や皮むきなどを行う「禅寺丸柿まつり」(柿生中央商店会主催)が、10月16日に小田急線柿生駅南口(商店会側)改札脇の臨時通路で開かれた。
朝からのあいにくの雨は午後にはやんだものの客足は伸び悩み昨年の半数の約3000人(主催者発表)とこれまでで一番少なかった。それでもことし初の商店賞があたる抽選会を目当の客や駅の利用者が立ち寄ったこともあり、柿生禅寺丸保存会(森章会長)が用意した500袋、400kgのカキはなんとか完売できた。
ことしは会場が狭いため柿にちなんだ二大イベントのカキの種とばしは中止、皮むきだけが午前、午後にそれぞれ2回ずつ行われた。皮むきは先のとがった小ぶりの「筆柿」を使って2分間の制限時間にむいた皮の長さを競うもので、千切れた場合は一番長い皮が計測の対象となる競技。毎年チャレンジする人もいて麻生区だけでなく横浜市青葉区や世田谷区などから96人が参加、真剣な表情でナイフを動かしていた。
ことしの最高の記録は上麻生の吉松岳史さんの120cm。ことし総合3位だった麻生区上麻生の大倉智子さんは「昨年初めて参加したが、時間が気になりうまくむけなかった。今回はコツがわかり長くむけた」とニッコリしていた。
写真(上から)=禅寺丸の試食・販売、真剣な表情の皮むき、子どもも皮むきにチャレンジ、皮の長さの測定