「ボクの飛行機あんなに高く飛んだよ」−狛江市で10月1日、紙飛行機づくりの教室が催され、参加した幼児から小学生の親子連れなど37人が秋の青空の下を舞う自作の飛行機の行方をうれしそうに見つめていた。
この教室は狛江市青少年第四育成委員会が10年前から開いている人気行事で、毎年参加する親子もいるほど。
午前中に西河原公民館で同市中和泉に住む紙飛行機愛好家の自営業盛合建樹さんの指導で1時間余りをかけて厚紙で長さ20数センチの飛行機を作った。
午後はできあがった飛行機を持ってふれあい広場に出かけ、初飛行に挑戦した。盛合さんからゴムひもの力で飛ばす方法を教わった後(写真右上)、10数メートル先のサッカーゴールめがけて飛ばしたが、なかなかまっすぐに飛ばず、子どもたちは四苦八苦。ようやくゴールに入って「合格」の判定が出ると大喜び。今度は大空めがけて飛ばし、秋風に乗って広場を旋回する愛機の行方をうれしそうに眺めていた。親子連れで参加したお父さんやお母さんの中には、子ども同様に夢中になる人もあり、「簡単そうだけど、長く飛ばすのはすごく難しい」と話していた。
飛ばし方に慣れた後、ストップウォッチで滞空時間を計ったが、なかには気流にうまく乗って10数秒飛ぶ機体もあったが、なかには飛び過ぎてフェンスの金網にひっかかる機体もあり、長いサオで取る光景もたびたび見られた(写真右下)。
この教室は、青少年の健全育成のために、子どもたちが親と一緒に同じ事に学び、広場を走り回って楽しい1日を過ごしてもらおうと開かれている。
子どもたちの飛行機を調整しながら盛合さんは「きょうは少し風が強かったが、よく飛びましたね」。武蔵野中央公園で活動している愛好者のサークル「武蔵野ペーパープレーンクラブ」(ホームページ=http://homepage2.nifty.com/musashinoPPC/)に所属し、市内の中学校でも作り方を教えるなど紙飛行機の普及に努めており、「実際に作って飛ばしてみると、航空力学の原理もよくわかる。(最近は)30代から40代の人に愛好者が増えており、奥が深いのでのめり込む人も多いですよ」と話していた。