温泉の自然と文化を紹介する展覧会:狛江駅前の泉の森会館

050923onnsenntenn日本全国100カ所以上の温泉地の旅館建築や温泉信仰、温泉グッズなどを紹介するユニークな展覧会「温泉の自然と文化展」(泉の森友の会主催)が、小田急線狛江駅前の「泉の森会館」で9月28日まで開かれている。

写真=写真パネルとペットボトルに入った温泉水(手前)

050925onnsen3_2同展は、府中市在住の日本温泉文化研究会会員の伊藤克己さんらが企画、狛江市教育委員会、下呂温泉博物館、泉龍寺などの後援で9月22日から開かれ、期間中に講演会やギャラリートークが催される。
同館2階の会場には、写真や説明文などパネル148点とグッズ200点以上を展示、湯治の文化、旅館建築、温泉の科学など5つのコーナーを設けて温泉を多面的に紹介している。「湯治の文化」は兵庫県の有馬温泉で発掘された豊臣秀吉の風呂など、「旅館建築」は大正時代などに建築され文化庁登録有形文化財に指定された旅館の写真、「温泉の信仰」は温泉地近くの寺や神社、温泉にちなむまつりなどの写真を展示している。050925onnsen4
このほか温泉の質や色、湧出の仕組み、源泉から湯を送るパイプやバルブに付着する温泉の沈殿物「湯の花」の実物を展示。秋田県の玉川温泉や埼玉県の都幾川温泉などから運んだ温泉水を使ってpH値を測定したり、各地の湯の花を触って色やにおい、感触を体験するコーナーもある。また、日本のサイダー発祥とされる「ありまサイダー」の復刻品、温泉の湯で蒸した豆で作った4万温泉の納豆、温泉卵などや化粧水、温泉水で使うガラス工芸品などの温泉グッズも数多く並べられている。会期中、専門家が選んだ温泉の成分表などを表示したミネラルウォーター、湯の花、濃縮温泉水を販売する。
050925onnsenn2_2これまで訪れた温泉地の写真や集めたグッズを出品した伊藤さんは「日本人は風呂好きで紹介している温泉に出かけている人も多いと思う。観光としてだけでなく温泉地の自然や文化を知るためにもぜひ見に来て」と話している。
展示時間は午前10時から午後6時(28日は午後4時)まで。

写真=温泉水のph調べ(上)、パイプにつまった湯の花、全国各地の温泉グッズ

 講演会やギャラリートークも開催

9月24日午後1時30分から同館3階ホールで、温泉研究で知られる岐阜県博物館学芸員の古田靖志さんが「温泉というすばらしい自然、再発見!」の演題で講演する。また、27日には飯坂温泉なかむらや旅館女将の高橋武子さんが「一期一会〜老舗温泉旅館の女将として」、28日には京都府立大学大学院の松田法子さんが「温泉旅館建築の魅力」をテーマに午後1時30分からギャラリートークを行う。
関連イベントとして24日午前11時から「温泉と日本人」などを著した作家・温泉評論家の八岩まどかさんを招きサイン会が行われる。
問い合わせは電話03(5497)5444泉の森会館(HP=http://www.senryuji.or.jp/007.html)。


温泉の自然と文化を紹介する展覧会:狛江駅前の泉の森会館への1件のコメント

  1. 玉川の湯 コメント投稿者

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