狛江市東和泉の画家深井せつ子さんが、12月5日から11日まで中央区銀座の新井画廊で北欧独特の光をモチーフにした個展「北欧のひかり」を開いている。展示作品は、スウェーデンを中心に北欧の古都やちいさな村の風景画で、B5から新聞紙大の大きさの水彩の新作30点。
深井さんは、1985年に旅行会社を営む夫の仕事に子ども連れで同行、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドの4カ国を約2カ月間旅した。この時、風景の美しさとともに女性や子どもなど社会的弱者を当たり前にフォローする北欧に魅了された。この旅の体験をまとめた絵入りの紀行文で絵描きとしてデビュー。児童書や絵本に挿し絵を描くほか北欧を紹介するガイドブックやPR誌の表紙や口絵など月数本の連載を抱え、福音館書店から絵本を始め数冊の本も出版、北欧の企業などスポンサー付きの個展もたびたび催している。
深井さんは、絵書きを目指した初心に戻ろうと、2002年12月に10年ぶりに銀座で個展を開いた。今回はそれに継ぐもので、都心の一等地で絵描きとしての真価を問うためことし描いた新作を発表する。
時間は午前11時〜午後7時(最終日は6時)。問い合わせは電話03(3574)6771新井画廊。