飛森谷戸でコンサート:雨の森で童謡楽しむ

04101903川崎市宮前区初山のとんもり谷戸で10月10日、6回目の森の音楽会「陽だまりコンサート」が開かれ、約60人の聴衆が懐かしい童謡などに耳を傾けていた。
(写真提供、飛森谷戸の自然を守る会)

今回の会場は川崎国際生田ゴルフ場近くで、多摩丘陵の原風景のなかに市環境局が木のデッキや水路、童謡の歌詞を刻んだ10基の石碑を設置し「おもい出うたのこみち」と名付けて整備した場所。石碑に刻まれているのは「メダカの学校」「ゆうやけこやけ」「もみじ」「七つの子」など、故郷をイメージするなじみの童謡10曲だ。
同所を拠点に自然保護活動を続ける「飛森谷戸の自然を守る会」が、この散策路を多くの市民に知ってもらい里山の自然が残るとともに、子どもたちに童謡と唱歌を歌い継いでてほしいとコンサートを企画した。出演したのは、多摩区や宮前区の福祉施設などでミニコンサート活動を続けるボーカルユニット「J&S(小川聖子&河野順)」。
コンサートが開かれた日は、午後からときおり霧雨が降るあいにくの天気だったが、幼児からお年寄りまでさまざまな年代の聴衆が、カサを差しながら木に囲まれた会場にやさしく響きわたる「里の秋」「かわいいかくれんぼ」「浜千鳥」「椰子の実」などの童謡や唱歌、新しく発掘された「櫻の多摩川」の歌声を楽しんでいた。