狛江の土屋塚古墳見学会:市民や小学生ら250人、古代のロマンに興奮

040919tuka狛江市岩戸南1丁目4番の土屋塚古墳で9月16日、遺跡見学会が開かれ市民約250人が参加した。見学会は、遺跡調査を行った狛江市教育委員会が主催し、二次調査が行われた約80平方メートルの古墳の周溝などを公開したもの。
(写真は土屋塚の周溝を見学する小学生たち)

参加者は地表より約1・8メートルほど下がった築造当時の周溝に下りて調査を担当した同市社会教育課の職員から古墳の作られ方や規模、年代などについて説明を聞き、墳丘を見上げて1500年以上前の土木技術に感心していた。
近くの第三小学校の5年生を中心とした児童約50人も放課後に引率の先生や保護者とともに参加、「写真では見たことがあるけど、本物を見るのは初めて」と興奮気味に話し、地面をさわったり、土器片をデジカメで撮影していた。
この塚は7月から2回に分けて発掘調査が行われた結果、出土した埴輪などの土器片から5世紀半ばの築造と推定され、市内古墳群の中で最も古い時代に属する首長級の豪族の墓だった可能性が高いとみられている。

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