パラリンピック:川崎市から成田真由美さんら3選手

poparaアテネ・パラリンピックに出場する川崎市の3選手、成田真由美さん(34、多摩区登戸・写真右)、添田智恵さん(29、宮前区犬蔵・写真左)、守健一さん(36、川崎区京町・写真左から2人目)が、出発に先立ち9月9日に川崎市を訪問した。阿部孝夫市長(写真右から2人目)は「本番でもこれまで鍛えた力と技を十分発揮し、世界各国の人と交流の輪を広げてよい思い出を作ってください」と激励、成田さんらは「くいのない結果を出したい」と笑顔でこたえていた。

今回の大会は、17日に開会式、18日から27日まで競技、28日に閉会式の日程で12日間にわたって行われ、140を超える国から約4000人の選手が19種目で熱い戦いを繰り広げる。日本からは163人が16競技に参加する。
水泳で8個の金メダルを持つ3大会連続出場の成田さんは、小学生時代はスポーツ少女だったが13歳の時、脊髄炎により下半身麻痺になった。20代になってから少女時代に唯一苦手だった水泳にチャレンジ、国内の大会やプレアトランタで記録を伸ばし、初出場のアトランタで金メダル2個、銀2個、銅1個、2回目のシドニーでは金5個、銀1個と大活躍、両大会で世界新記録も出した。
19日から27日まで行われる水泳では50メートル平泳ぎ、50メートル自由形、50メートル背泳ぎ、100メートル自由形、200メートル同、150メートル個人メドレーなどに出場、今回もメダルが期待される。
メダルの期待が大きい成田さんは「ライバルで仲の良かった選手が亡くなったので、彼女の分もがんばりたい。前回は成績が良すぎたが、結果はついてくると思うので、気持ちで負けないようにしたい」話している。
シドニーの銅メダルに続き2大会連続で車いすバスケットボールに出場する添田さんは、21歳の時スノーボードの事故で車イス生活になった。リハビリ病院の入院中に勧められて車いすバスケットを始め、パラリンピック後も日本選手権大会などで活躍している。19日から予選B(日本、ドイツ、カナダ、メキシコ)組に出場、前回以上の成績をめざす。
初出場の守さんは、ケガで87年から車イス生活になり、ツインバスケットに励んだが、物足りなさを感じて1チーム4人でウィールチェアラグビーを始めた。2001年の国際大会に初出場、19日から予選A組(日本、アメリカ、オーストリア、ニュージーランド)に出場する。