戦争を風化させないでと「終戦の日」の8月15日午後2時から川崎市中原区の中小企業婦人会館で「平和を願い『記憶しよう八月十五日』」が開かれる。
戦時中に少年や青年だった麻生区栗木台の塚本昭二郎さんら、川崎市内などの戦争体験世代20数人でつくる市民団体「銀の鈴」(塚本昭二郎会長)などが催すもの。
同会は、ガイドライン関連法など「平和」を脅かす法案の出現や新しい歴史教科書問題を憂慮し、自分たちの体験を次世代に伝えることが、戦争の犠牲となった多くの人たちへの鎮魂になると「8月15日」にこだわり、2001年にイベントを開いて以来、毎年この時期に平和イベントを催している。
1部が「戦争体験を語りつぐ会」(釋鋼二代表)による「朗読劇それぞれの戦争2004」。60代から80代の会員10人が、川崎大空襲や沼津の海軍工廠、広島の原爆、捕虜などの体験を語る。同会は2002年に多摩市民館が開いた戦争体験の朗読劇講座の受講生らが中心となり発足した市民団体。民藝の俳優・今野鶏三さんの指導で本番に向け練習を重ねている。
2部は「多文化共生と平和」をテーマに、信愛塾スタッフの大石文雄さんが「在日の子どもたちとのふれあいの中からアジアの平和を考える」、牧師の登家勝也さんが「辺野子で感じたこと」を発表する。参加費は300円。
問い合わせは電話044(989)0669塚本さん。
交通=東急東横線武蔵小杉駅前。