Jリーグアウォーズ:川崎フロンターレ選手たちに栄冠、小林悠選手にMVP、得点王

171205award0012017年のJリーグを締めくくる「2017Jリーグアウォーズ」(年間表彰式)が12月5日に横浜市港北区の横浜アリーナで開かれた。悲願の初優勝を果たした川崎フロンターレから鬼木達監督や選手が出席。また、小林悠選手が最優秀選手と得点王、ベストイレブンと合わせて3冠に輝いたほか、小林に加え中村憲剛、エウシーニョ、車屋紳太郎の4選手がベストイレブンに選ばれた。

写真=優勝のシャーレを受け取る小林悠選手

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171205award002ことしのアウォーズには、リーグ優勝の川崎Fからケガで入院中の狩野健太選手を除く全選手が参加。そのほかルヴァンカップ優勝のセレッソ大阪のトップ選手、優秀選手賞に選出された33人の選手のうち、「FIFAクラブワールドカップ UAE 2017」に出場する浦和レッズの選手らを除くJ1の選手と監督、日本代表監督ハリルホリジッチ氏などが参加した。また、会場は各チームのサポーターなど約1万人で埋まり、選手が表彰される度に拍手と歓声を送っていた。
表彰式では、村井満Jリーグチェアマンが1年を振り返った挨拶の後、リオデジャネイロオリンピックのメダリストらがプレゼンターとなり最優秀監督、最優秀監督賞、フェアプレー賞(高円宮杯)、ベストヤングプレー賞、得点王、ベストイレブン、最優秀選手賞(MVP)などを受賞者に手渡した。
171205award005得点王、MVPに輝いた小林選手は「プロになって度々ケガに見舞われた僕を支えてくれた妻に感謝の気持ちを伝えたい」と話し、続いて「ことしキャプテンを任されたとき、普段は頼りないがチームを勝たせたい気持ちは誰にも負けないのでついてきてほしいと挨拶したが、みんなの力があったからこのようなすばらしい賞がもらえた。賞に恥じないよう、向上心を持ってこれからも励みたい」と緊張した面持ちで語った。サプライズで奥さんと2人の子がステージに上がると満面の笑みをたたえ、家族で喜びを分け合っていた。
式典後の記者会見で小林選手は「(ことし初めて)全試合出場できたのはトレーナーなど支えてくれた人のお陰。得点王は取れたが、まだまだ課題があるし、得点以外でもチームに貢献したい」と語った。
2年連続ベストイレブンに選ばれた中村憲剛選手は「昨年MVPをいただいたので、あとはチームのタイトルだけと思っていたが、やっと達成できてとてもうれしい。ことしのベストイレブンは若い選手が多いが、それにあらがい37歳でここにいる意味を示したい。年齢は関係ないので、来年もここに立てるよう努力したい」とユーモアを交じえて喜びを語った。

各賞の結果は次の通り(敬称略)
○ベストイレブン
GK=中村航輔(柏レイソル、初)、DF=庄司源(鹿島アントラーズ、2回目)、西大伍(同、初)、エウシーニョ(川崎フロンターレ、初)、車屋紳太郎(同、同)、MF=中村憲剛(同、7回目)、井手口陽介(ガンバ大阪、初)、山口蛍(セレッソ大阪、2回目)、FW=興梠慎三(浦和レッズ、初)小林悠(川崎フロンターレ、2回目)、杉本健勇(セレッソ大阪、初)

○最優秀選手賞
小林悠(川崎フロンターレ、初)

○得点王
小林悠(川崎フロンターレ、初)

○ベストヤングプレーヤー賞
中山雄太(柏レイソル)

○フェアプレー賞(高円宮杯)
サンフレッチェ広島(7回目)

○フェアプレー賞(ポイントが少ない順)
J1=ベガルタ仙台(3回目)、セレッソ大阪(初)、FC東京(初、J2では1回)、サガン鳥栖(3年連続3回目)、川崎フロンターレ(3年連続4回目)、ガンバ大阪(フェアプレー賞高円宮杯2回、3回目、J2で1回)、ジュビロ磐田(フェアプレー賞高円宮杯1回、J1で初、J2で1回)
J2=大分トリニータ(J2で初、J3で1回)、松本山雅FC(J2で3回目、J1で1回)、愛媛FC(2回目)、東京ヴェルディ(初)、ファジアーノ岡山(5年連続5回目)、モンティディオ山形(J2で2回目、J1で4回)
J3=グルージャ盛岡(2回目)、Y.S.C.C.横浜(初)、大分トリニータ(初)、藤枝MYFC(2回目)

○フェアプレー個人賞
中澤佑二(横浜F・マリノス、2回目)、柿谷曜一朗(セレッソ大阪、2回目)、水元裕貴(サンフレチェ広島、2回目)

○優勝監督賞
鬼木 達(川崎フロンターレ、初)

○優秀監督賞
J1=尹 晶煥(セレッソ大阪、初)
J2=曺 貴裁(湘南ベルマーレ、初)
J1=杉山弘一(ブラウブリッツ秋田、初)

○最優秀主審賞
西村雄一(9年連続9回目)

○最優秀副審賞
相良亨(9回目)

○Jリーグベストピッチ賞
ユアテック仙台(初)、埼玉スタジアム2002(4回目)、デンカビッグスワンスタジアム(6回目)、豊田スタジアム(3回目)

○最優秀育成クラブ
FC東京(2回目)

○最優秀ゴール賞
関根貴大(浦和レッズ、初)

○功労選手賞(最終所属チーム)
市川大祐(藤枝MYFC)、大島秀夫(ギラヴァンツ北九州)



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