川崎市役所本庁舎を建て替え前に一般公開 : 「78年間ありがとう」 時計塔ツアーが人気

161015kawasakisityousya 05耐震性などの問題で高層ビルの新庁舎に建て替えられることになった川崎市役所本庁舎で、10月14日から「本庁舎さよならイベント」が催され、元川崎職員や市民など多くの人が訪れ、川崎市シンボルとして支えてきた時計塔や庁舎内を名残惜しげに見学した。

写真=本庁舎の見学に訪れた市民

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161015kawasakisityousya 0114日のオープニングには、福田紀彦川崎市長が本庁舎の入り口前で「昭和13(1938)年に竣工しことし2月まで78年にわたり本庁舎は市民のシンボルとして、市政の中枢としての機能を果たしてきたが、残念ながら来月中旬に一端取り壊すことになる。市が厳しい時代も、発展していく歴史もずっと見守ってきてくれた。集まってきた皆さんにもそれぞれ思い出があるが、本庁舎に感謝を伝えられたらと思う。新しい庁舎には、開設当時のオリジナルの形で復元しうしろには高層棟の庁舎ができます。新しい時代にふさわしい建物ができ、市民の皆さんが来て楽しいなと思えるものにつくり替えて、また新しい歴史を刻みたい」と別れの言葉を述べ、イベントの開会を宣言した。
161015kawasakisityousya 11訪れた市民は、市長応接室、講堂、特別会議室をなどを見学、想い出の本庁舎写真展などを感慨深げに見入っていた。特に人気を集めたのは、建設当時の面影を残し太平洋戦争中は防空監視塔の役目も果たした高さ36mの時計塔ツアー。1回45人の定員だったが、受け付け開始の1時間以上前から人が並びはじめ、定員に達したと聞くと次回まで待つ人もいるほど関心を集めていた。カメラ持参で昇った市民は「階段が狭く下が見える構造で下りは怖かったが、上は歴史の重みが感じられて窓から外が見えて楽しかった」と話していた。
本庁舎は、日本の教会建築などで知られる元田稔氏(故人、初代川崎市技師建築課長)が1935年に設、翌年着工した。当初は3階建て、地下1階で、東館は2階建てだった。
イベントは16日まで(関連記事はこちら>
問い合わせは電話044-200-3939サンキューコールかわさき。



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