狛江市猪方の小田急線多摩川鉄橋下流にある多摩川緑地公園グランドで1月10日にどんど焼き、消防団出初式、ロードレースの3つの行事をまとめたこまえ初春まつりが行われ、暖かな陽気に誘われて多くの市民が河原で伝統行事やスポーツを楽しんだ。
写真=大きな炎を上げるどんど焼きの小屋
このイベントは、これまで1月第2日曜に別々の会場で行われていた3つの行事を、多くの市民に一度に楽しんでもらおうと、昨年から行うことにしたもので、ことしで2回目。
イベントに先がけ、はしご車やポンプ車など消防車両が9時に狛江市役所から狛江駅北口ロータリー、狛江三叉路、多摩水道橋などをパレード、会場に入った。
下流のどんど焼き会場では、伊豆美神社の宮司がおはらいをした後、狛江市ボーイスカウト連絡協議会(服部英広会長)の狛江第5分団カブ隊の富岡優樹君とビーバー隊の大谷裕土君が10時に竹やわらなどで小屋にたいまつで点火した。前日に河川敷で刈ったカヤや竹などで市内のボーイスカウトの隊員が作った高さ約10mの小屋は数分でまっ赤な炎に包まれ、周りからは大きなどよめきが上がった。会場に立てられたテントでは甘酒とおしるこ各800人分がふるまわれ、訪れた人の長い列ができていた。会場には点火前から正月飾りを持った人が次々と訪れ、「門松やしめ縄はゴミに出すわけにはいかないので、助かる」などと話していた。
消防団出初め式は、10時30分に北睦第二区五番組の木遣り・纏(まとい)ふるいの演技を先頭に、市内の6つの消防団と消防少年団など約130人が入場行進。消防総監優良表彰などに続いて、2015年に都大会で3位になった野川消防団などによる消防ポンプ自動車操法などの模範演技などが披露された。式の最後に一斉放水が行われ、赤、緑、黄色など6色の放水が青空にカラフルな弧を描き、見物客から一斉に拍手があがった。
会場には、2020年の東京オリンピック・パラリンピックのPRブースなども設置され、狛江産の野菜を使った2,500食分のとん汁が振る舞われ、人気を集めていた。
46回目を迎えるロードレース(狛江市・狛江市教育委員会主催)には480人が参加。堤防上に設けられた1km、2km、3km、5km、10kmの5コースで年齢や性別に応じて14クラスに分かれ健脚を競った。
暖かで風もほとんどない絶好のレース日和に恵まれ、選手たちは沿道の盛んな応援を受けながらゴールめざして懸命に走り、気持ちの良い汗をかいていた。