あさお区民まつり(同実行委員会主催)が10月11日、川崎市麻生区役所周辺で催された。午前中はあいにくの雨で恒例のパレードは中止されたが、次第に天気が回復して訪れる人が増え、昨年より5,000人少ない約65,000人(主催者発表)がステージや買い物などを楽しんでいた。
写真=Xリーグのチアリーダーパフォーマンス
降雨のため、川崎市消防音楽隊やあさおまつり唄・おどりなどの18団体が同区役所前を練り歩くパレードは7時に中止が発表された。このため、例年開催1時間前の9時頃から買い物客などでにぎわう区役所前広場は人影がまばらだったが、雨脚が弱まると客も増え、10時の開会セレモニー(写真左上)が始まる頃には人が増え始め、家族連れなどがイベントや買い物などを楽しむ姿が見られた。
市民館前の特設ステージでは、区内などの団体が和太鼓、キッズダンスやフラダンスなどを次々と披露、消防局音楽隊のミニライブ演奏や社会人アメリカンフットボール「Xリーグ」チアリーダーパフォーマンスに大きな人垣ができていた。客の出足は遅かったが、子どもが出演する舞台パフォーマンスにはビデオやカメラをもった家族連れが熱心に演技を撮影、盛んに拍手を送っていた。
駐車場に並んだテントでは区内産の野菜や特産の禅寺丸柿の即売(写真左上)、手作り品の販売、盲導犬育成のための募金、プラバン作り、エコバック作りのほかドイツビール祭り再現などの飲食ブースの長い行列ができていた。
市民館ではホールで「あさおサウンド&ヴィジョン」と題して区内などで活躍する24団体が出演、音楽演奏や踊りなどが披露され(写真右下)、客席は子どもや家族などの晴れ姿を見ようと多くの人が集まっていた。ギャラリーでは区内の画家の美術家協会展、麻生いけばな協会の生け花展、ロビーには愛好家が育てた華やかな洋ランが展示され熱心に見て回る人も多かった。
区役所のロビーでは老人クラブの作品展、麻生観光協会のブースに展示された昨年の観光写真コンクールの応募作品をゆっくりと鑑賞する人も多かった。
朝はあいにくの天気で人出が心配されたが、主催者は「いつもは買い物だけでさっさと帰る人もいるが、ことしは室内も催しもゆっくり見るなど滞留時間が長く家族や友人と休日を楽しんでいる」とホッとしていた。