J3・FC町田ゼルビアがカターレ富山に1対0 : 10人相手に苦戦、終了間際にPKで勝利

150802zelvia 01明治安田生命J3第24節の6試合が8月2日に各地で行われ、FC町田ゼルビアは町田市野津田の町田市立陸上競技場でカターレ富山と対戦した。町田は1人少ない富山を攻めあぐねたが、終了間際に得たPKを決め、1対0で劇的な勝利を上げ2位をキープした。

写真(撮影 : 山本真人、k-press)=90+6分、勝利を決めた町田MF鈴木崇文(#17)のPK


150802zelvia 04富山は今季、6シーズン在籍したJ2から降格し1年でJ2復帰を目指すが、J3の戦いに乗り切れず前節までの順位は7位と不本意な成績だ。一方の町田は、前節で15試合ぶりに敗戦、トップのレノファ山口との勝ち点差が12と開き、連敗は避けたいところ。
この日は、JFL時代から町田を応援している俳優の谷原章介さんがトークショー(写真左)とキックオフセレモニーに参加、世界のビールフェアなど多くのイベントを開催、3,012人が観戦した。

150802zelvia 06町田は得点トップのFW鈴木孝司(#9)がベンチ外、代わりにFW重松健太郎(#39)とFW久木野聡(#38)が2トップで起用された。試合は暑さが厳しいため給水タイムを採用、互いにバイタルエリア近くまでボールを運ぶ一進一退の攻防だったが、フィニッシュが詰め切れない状態が続いた(写真右)。前半終了間際45+1分に富山のコーナーキックで富山のMF北井佑季(#37)が、場所取りで町田の久木野に接触して倒し1発レッドカードで退場、前半を0対0で折り返した。
後半、町田は数的優位となったが引いて守りカウンターを狙う富山の好守を崩せず、59分に重松からMF遠藤敬佑(#8)、69分には久木野からMF稲垣雄太(#14)と早めに交代のカードを切った。さらに79分にMF宮崎泰右(#18)を下げ、DF平智広(#4)を入れDF深津康太(#5)を前にあげパワープレーを狙った。
150802zelvia 0782分に交代で入った富山のFW苔口卓也(#))にバックパスのボールを拾われてカンターを受けたが、町田のGK高原寿泰(#21)が激しく体でブロックして防いた。得点機会阻止の行為だったが、イエローカードの判定でフリーキックとなり、ピンチが軽減された。町田はその後もカウンターを受けたが守り抜き、90+6分に相手ゴールで富山選手のハンドからPKを得た。これをMF鈴木崇文が決めた土壇場で勝利をもぎ取った。
150802zelvia 02試合終了後に富山の岸野靖之監督は「今日は選手の魂を見た。選手の頑張りは非常に評価できる。選手たち頑張りの価値を下げたくないのでに(判定について)ここでは言わない」と無念さをにじませながら話した。
一方、勝利した町田の相馬直樹監督は「ぎりぎりのところで得点が生まれことを感謝しています。退場でゲームプランが変わった。富山はしっかり守ってカウンターだが、我々はどうこじ開けるかだが、徐々に運動量が減りチャンスも減ったのでハイボールで崩そうと考え、深津を前に上げPKで得点できた。前節の敗戦を完全に払拭できた訳ではないが、ファイティングポーズは十分取り戻した。最後まで諦めなかった姿勢を称えたい」と選手を評価した。
次のホームゲームは8月16日(第26節)18時から藤枝MYFCと対戦する。